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ロンドンの日系新聞代理店でカスタマーサービスをしてました

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比較的物価が高いイギリスで安定した収入を得るためには…?ワーキングホリデーでロンドンに滞在して日系新聞販売代理店のカスタマーサービスで働いていた方にお話しを伺いました。イギリスで働きたいと考えていらっしゃる方は必読です。

どちらのカスタマーサービスで働いていらっしゃったのですか?

実は私、ワーキングホリデーでイギリスのロンドンに1年滞在しておりました。

その時に日本の新聞の欧州衛星版というものがありました。日本で販売されているものと同じ内容の新聞なんですが、日本から渡されたデータを現地で印刷、配達するという販売代理店の、カスタマーサービスで働いておりました。

それ以前は日本食レストランで働いていたんですけど、全く英語を使う機会がなくて勉強にならなかったことと体力的にきつかったことがあったので、日本で経験のあったオフィスワークをしようと思って、求人を探して応募しました。

現地には日本人が結構滞在していますので、日本人のインターネットコミュニティーがあるんですよ。その中にロンドンに滞在している日本人向けに求人情報や賃貸情報が載っていますので、それで探しました。

フルタイムのアルバイトでした。パソコンを扱うことが出来る事と、接客も必要なのでコミュニケーション能力がある事、あと、出来ればある程度の英語力も求められました。

新聞を取っているのは殆ど日本人なのでカスタマーは日本人なんですけど、配達会社や印刷会社は現地の会社なので、そことは英語のやり取りが必要になります。

そういう意味では、英語が出来ればではなく必須だろうと思いました。実際、皆さん英語ペラペラでした。

イギリスの場合、パートであれば学生ビザでも働くことが出来ますので、簡単な勧誘業務は学生さんがやられていたんですけど、やはり語学学校に通われているので皆さん日常会話レベルの英語はマスターされていました。

もちろん正社員の方は広告スポンサーの営業などをされているので、その交渉でビジネス英語を駆使する必要がありました。ですから英語が出来ない人は皆無でした。

代理店のスタッフはほぼ日本人ですけど、1名イギリスに帰化した中国人の方がいらっしゃいました。配達会社と印刷会社のスタッフは皆イギリス人でした。

ヨーロッパ中に日本の新聞を届ける

仕事内容について教えて下さい。

まずは新聞が届いていないなどの苦情の処理から始まりまして、その苦情の原因の聞き取り調査を行います。

イギリスの場合はセキュリティーが非常に厳しい家が多く、中にはパスコードを入力しないと玄関に入れない家があるんです。そのパスコードが間違っていたから入れなかったというケースもあります。

日本でもよくある住所を間違えたのではないかとか、色々なケースがあるので、お客様からそういったことを聞き取りして、原因が判明したらまず配達業者に原因を伝えます。

そして配達担当者に原因を伝えて、翌日からちゃんと届けてもらうようにお話しするのがメインの仕事になります。

後は、長期に家を空けるので一時的に新聞配達を止めて欲しいというカスタマーの依頼を配達業者に伝えたり、毎日の販売部数の計算をしたりします。

イギリスだけでなくヨーロッパ各国から新規のお客様が問い合わせをして来るので、それらの対応もしていました。

当時はロンドンの印刷工場がヨーロッパ中の新聞の印刷を賄っていまして、イギリス以外の国へはエアメールで届けていました。

イギリスの次に大きなマーケットはフランスで、後はベルギーとかトルコ、一部は中東にも送っていました。

そういった国々で働いている日系企業の駐在員の方や日本を研究している方から、新聞を取りたいという問い合わせが結構来ていました。

割と新規のお客様の開拓に力を入れていたので、勧誘の為に学生さんを雇っていまして、20代~30前のスタッフが全部で5人ぐらいいて、他に正社員の方が2人いました。

後は広告のデザイナーさんや経理担当の方が2、3名とマネージャーがいましたので、会社の中で働いていたのは15人弱ぐらいだったと思います。服装は自由でした。

仕事をする上でどのような事が求められますか?

カスタマーの苦情に耐えられる事ですね。

結構強気な方が多くてかなりきつく言われる事もありますが、そこから苦情の原因を正確に聞きだす事を求められます。ですから忍耐力やクレームにへこたれない精神力が求められました。

後は、イギリスの方は意外に真面目に働いてくれない人も多くて、配達業者や印刷会社とのやり取りが大変でした。

出勤2時間前にカフェで英語を勉強

カスタマーサービスの仕事をされていた時は、もう英語力は身についていたのですか?

最初の1、2ヵ月は簡単なメールの読み書き以外全く身についていなかったので、電話応対などで凄く苦労しました。その後、これではいけないと思って滅茶苦茶勉強して、何とか対応出来るようになりました。

英語がちゃんと出来れば特別に勉強する事は何もなかったと思いますが、仕事の2時間前にカフェに行って、そこで勉強してから出勤していました。

人間焦ると強くなるんだなということを知りました。自分はどうやら追い込まないと出来ないタイプの人間だということに、その時気付きました。

3ヵ月後ぐらいには完全にものになっていたと思います。必要に迫られれば覚えるものだなと思いました。

仕事自体は2ヵ月ぐらいで慣れたというか、怖さはなくなりました。

基本的には座って仕事をしていましたので、体力は全く必要としませんでした。勤務時間もきっちり朝9時から夕方5時で終わっていましたし、これがイギリスのスタイルなんだなと思いました。

朝9時から夕方5時までの8時間勤務、7時間労働で週5日働いていました。休日出勤は一切ないですね。工場関係は動いていましたけど、社員の出勤はなかったです。

忙しいのは午前中でした。やはり新聞が届かないといった苦情は朝1番に届けられる事が多いのでそれに対応しないといけませんでしたし、発行部数を計算するという作業も午前中に集中していました。

収入は、日本円に換算したら月25万円近くもらっていました。イギリスは物価や税金が高いのですが基本給が割と高くて、ちゃんとその分は支給してくれるんだなと思いました。

仮に無一文だったとしても、何か仕事を見つけて働く事が出来れば、普通に暮らしていけると思います。

以前働いていた日本食レストランの場合は時給制になってしまうので、がっつり働く事が出来れば結構稼げますけど、安定はしていませんね。

クレームは毎日どんなに少なくても1、2件はありましたね。いつも「何故あるんだろう」と疑問に思っていました。配達されている人がきっちり仕事をしていないからでしょうね。

特に配達担当の方が変わるとその時点で全然引継ぎがされていないといった事が多くて、そのたびに「新聞が届いていない」といったクレームが来るんですよ。

他には、フランスへは印刷が終わった後、朝1番のユーロスターという国際列車を使って配達していたんですが、そのユーロスターが火事で動かなくなった事がありました。

その時、私もお客様への対応に追われたりしたんですけど、2人の営業の方が車に新聞を積んでフェリーでフランスに渡って、現地で直接配達をされていた事もありました。

ON,OFFの切り替えがしっかりしているロンドンでの仕事

仕事をする上で楽しいと思える事は何かありましたか?

職場はこじんまりとしたオフィスで、雰囲気は凄くよかったです。

あまりにもお客様のクレームがひどい時はサブマネージャーが対応してくれたり、配達会社の対応があまりにもひどい場合は活を入れてくれたりとフォローをしてくれましたので、凄く仕事はしやすかったです。

他にもイギリスらしく時々昼間のランチでパブに行って1杯飲んでから仕事に戻ったり、後は会社の中で色々なパーティを開いたりしました。

日本の企業ではあったんですけど、イギリスで働くという経験が出来たのが楽しかったですし、ある程度ビジネスで使える英語力が身についてそれで仕事が出来たというのは大きかったと思います。

日本にいても海外の人と接する仕事はたくさんあると思いますけど、私はヨーロッパの色々な国の方と接する事が出来ました。

最初に話した日本人のコミュニティーの方も皆さん新聞を取っていたので、そういう意味で情報を入手しやすかったのも大きかったです。

働いていて大変だと思う事は何ですか?

やはりクレームへの対応ですね。特に厳しく言われる事も多かったですし、経験を積めば慣れていくんですけど、最初のうちはへこむ事も多かったですね。

それから英語でのコミュニケーションがうまく行かなくて、ふさぎ込んでいた事もありました。

同じ会社のデザイナーさんと英語力の事で話をしたら、手軽に各国の言葉が勉強出来るパーティーがあるから皆で行こうかという事で誘っていただきました。

パブで飲みながら英語のレッスンが出来たりしたので、そういった意味で皆さんにアドバイスを頂いたりしました。

今はその会社もなくなってしまって大半のメンバーは日本に帰国しているんですけど、今でも年に1回ぐらい会ったりしています。

仕事内容としてはクレーム対応とかで割と大変だったんですけど、会社の雰囲気がよかった事と、勤務時間がきっちりしていたり、ホリデーシーズンは1ヵ月ぐらい休みが取れたりして、日本に比べれば随分緩いなと思いました。

正直こういう仕事のON、OFFの切り替え方は日本にはないなと思いましたね。ですからクレーム対応とかをしていても楽しく仕事が出来たのだと思います。

やはりプライベートを楽しむ時間は仕事にも繋がるものだと思います。遊びの中に仕事のヒントを見つけたり、新しい発見があったりする事も多いと思うので、日本にももっと大いに遊ぶ風習が出来たらいいのになと思いますね。

労働ビザの取得が難しい

仕事を辞めた理由は何ですか?

実はワーキングホリデーはその国によって労働のルールがありまして、イギリスの場合滞在期間の半分までしか働いてはいけないという決まりがあって、フルタイムの仕事は1年間に半年しか働けないんです。

私の場合は帰国も迫っていたので、辞めることになりました。

その期間が終わったら基本的には働けなくなるんですけど、例えば日本食レストランなど申請を行なわない所もあるので、探せば働く事は出来ます。ただ私は半年がっつり働いて後は別の事をしようと思っていましたので、きっちり辞めました。

それなりのお給料を頂いていたのである程度の貯金が出来て、残りの期間はそれで生活する事が出来ました。

帰国までの期間が3ヶ月ぐらいしかなかったんですけど、残りは各地を旅しようと思ったので、家も解約して家賃も払わなくて済むようになりましたので、その分旅費に当てる事が出来るようになりました。

実はイギリスって家賃が凄く高くて、ひと月日本円で6~7万円ぐらいかかってしまうので、その負担をなくして旅費に当てられるのは大きかったです。

例えば移動のフェリーの中で宿泊したり、ユースホステルといった安価な宿泊施設を利用すれば、宿泊費は家賃とそんなに変わらないんですよ。

カスタマーサービスに向いている人、向いていない人はどんな人でしょうか?

お客様にどのような事を言われても冷静に対応出来る方が向いていると思います。

カスタマーサービスに関しては求人もたくさんあるので、日本で探すのは割と簡単だと思います。

ただ実はイギリスで働く事が凄く難しくて、ワーキングパーミットという労働ビザを取得する事が凄く厳しくなっているんです。かといって最初からビザなしで行ったとしても中々仕事は頂けないんです。

ただ稀に能力のある方を対象にビザサポートをしてくれる求人もあります。

そういったものをこまめに探してみたり、日本人を対象にした海外への派遣業者というのもあるのでそういう所に登録して探すと、ビザサポートしてくれる所も探しやすくなると思います。

それからワーキングホリデーは倍率が凄く高くなっているんですけど、運よくビザが取れたら私の時よりは働ける時間が増えているらしく仕事には困らないと思いますので、ぜひ行って働いてみて下さい。

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