みんなのインタビュー注目の記事

読売旅行の派遣会社で添乗員をしていた方へインタビュー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

添乗員と言えばハードな体力仕事と言われ、さらに柔軟性、コミュニケーション能力も求められます。収入はハードな仕事に見合わないもので、好きでないとできない仕事とか。それでも全国を旅できたり、行った先の特産物をタダでもらえたりと良いこともあるようですよ。

「学生可」の添乗員に登録

添乗員で働こうと思った理由は何ですか?

当時私は大学生で、旅行業界に就職したいなと考えていまして、その時に派遣登録で添乗員の募集があったんです。条件に「学生可」と書いてあったので、これは将来に繋がる仕事だと思って応募しました。

派遣会社といっても添乗員専門の派遣会社でして、本来はそこから色々な旅行会社の添乗員として働くことになるんです。

けど、中には旅行会社が運営している派遣会社というのもあって、そこに登録した場合はその旅行会社のツアーだけに添乗することになるんです。

私の場合は、その旅行会社が運営する派遣会社に登録をしました。読売旅行さんの直属の派遣会社さんでした。

基本的に登録後の研修で添乗員として必要な業務は覚えていってもらう形でしたが、必要なこととして、体力に自信があることとお客様と上手にコミュニケーションが取れる自信があること、と求人には書かれていました。

まず最初の1ヶ月間ぐらいは、メインの添乗員さんについて添乗業務の流れについて教えてもらいました。実際にツアーに同行して、ツアーの中でどのようなことをしていくのかを教えてもらいました。

具体的なツアー旅行の流れは、まずバスに集合して、それからバスに乗ります。それから次にツアー内容や立ち寄る場所までの所要時間と、ツアー参加者のお客様の人数をお伝えします。

そして立ち寄った先で、相手方に1台のバスでこれだけの人数のお客様を乗り入れましたと報告して、送客手数料を頂きます。このお金がツアー会社の利益になります。そして事前に次の立ち寄り先に、お客の人数と到着予定時間を連絡します。

このように、立ち寄る先全てで報告と送客手数料の徴収を行い、最終的に宿泊施設に入ったら今度は夕飯の予定の確認やお客様をお部屋に案内したりします。そして食事が終わってしまえばフリーになって、その日は終わりです。

翌日は食事会場にお客様より先に行ってお客様をお迎えした後、バスの発車時間をお伝えしてチェックアウトをして、また立ち寄り先で報告と送客手数料の徴収をしていきます。

最後に解散地に着いてお客様を見送った後、翌日会社でツアーの報告書を書いて終了です。こういった一連の流れを、研修で教わりました。

ツアーは毎回全然違います。日帰りツアーであればたまたま2、3回同じツアーにあたることがありましたけど、宿泊に関しては同じ所に行くことは中々ないですね。

体力必須。色々な能力を総合的に試される仕事

添乗員はバスガイドみたいに立ち寄り先の説明などをする必要はないんですか?

それはバスガイドさんに全てお任せしていました。

働いていたのは、やはり若い方が多かったですね。基本的に拘束時間が長かったですし、かなり体力を必要とする仕事でしたので、若くて独身の方が多かったですね。

男性もいました。男性の場合は正社員で添乗員をやっている方が多かったです。

制服はないです。自前のスーツを着て仕事をしていました。規定でスーツを着ることになっていました。

後は私が元々学生なので学生に見えないような格好にするように言われて、年齢も詐称するように言われました。

ツアーのお客様は年配の方が多いので、あまり若すぎると不安を覚えられるということなので、20代前半ぐらいと名乗るようにと指示されました。

添乗員に求められることは何ですか?

まずコミュニケーション能力は必須です。それから状況判断力と、団体旅行ですので時間に遅れないようにする管理能力、後は道に迷ったお客さんにきちんと対応出来る柔軟さが求められます。

とにかく色々なことを総合的に試される仕事でした。

1ヵ月きっちり研修を受けたら仕事の手順については慣れるんですけど、行き先がバラバラなので、その都度先輩添乗員から聞いたり過去の報告書を読んだりして、手元に資料として持っていくようにしていました。

ツアーによってはかなり遅い時間まで起きている必要がありますし、早朝出発の場合は朝の4時とか5時に起きて準備しておかなければならないので睡眠時間も短いですし、かなり足を使うことになるので、体力は必須です。

桜のシーズンのお花見ツアーとか、秋の紅葉ツアー、後はお盆やゴールデンウィークなどは全国的に皆さん旅行に行かれる時期なので、道も凄く渋滞しますし、立ち寄った先でたくさんのツアー客でごった返しますので、かなり気を遣います。

渋滞に耐え切れずに「ここで降ろして下さい。電車で帰ります」と言い出すお客さんが出てきたり、お客さんがツアーのバスを間違えてどこか別の場所に行ってしまわれたりしたこともありました。

お花見ツアーなどの場合は、駐車場までの渋滞がひどくて、仕方がないので途中でお客様に降りてもらって歩いて現場に向かったりしたこともありました。

年配のお客様が多かったので8割~9割は納得して頂けるんですけれども、中には「何でバスで来たのに歩かなきゃいけないの」と言うお客様もいらっしゃいました。

ただそういう時は周りのお客様がなだめてくれることが多くて、お客様にも色々と助けてもらいました。

添乗員も観光地の知識は頭に入れておく

仕事をする上で特別な資格や勉強をする必要はありますか?

次はどこの観光地の担当になるのかは大体1~2週間前に分かるんですけど、そこからその観光地についての勉強をしなければいけません。行ったことがない場所も多かったので、現地の名所や名産物などを調べました。

大体そういったことはバスガイドさんが教えて下さいますけど、事前に知識として持っておいた方がお客様に迅速に対応出来るので、やはりそういうことは事前にきっちり勉強して行きました。

お客さんにとっては添乗員もバスガイドさんも同じような感覚ですので、一応ニコニコしながら対応していましたけど、内心「それはバスガイドさんの仕事なんだけどな」と思ったりしていました。

観光地で有名なお店がどこにあるのかを聞かれたりすると、自分も行ったことがなくて分からないので、バスガイドさんに振ったりして対応していました。

収入は時給ですか?

時給ではなく日給でした。基本1日6000円で、宿泊の場合には別に手当てが出たりします。また勤務時間中に食事が取れない場合は、食事代が手当として支給されたりします。

日帰りツアー、宿泊ツアーと、その時のツアーの形態によって勤務時間が変わりました。日帰りツアーでも最低12時間は拘束されますね。

朝6時ぐらいにお客様をお迎えして、現地に帰着して解散するのが夜の8時とか9時ですので、結構拘束時間は長かったです。

基本的には休みの日にしか入れないですが、私は結構単位を取得していたので、平日に授業を入れていない日があるとその日に日帰りツアーを入れてもらったりしていました。

その土地の特産品をもらったりできる特典も

添乗員として働いていてよかったと思うこと、楽しかったことは何ですか?

添乗員の腕章と、社旗という旅行会社の名前が書いてある旗を添乗員は持っているんですけど、この2つの威力が凄かったです。

例えば北陸の方の海産物で有名な観光地にツアーで行きますと、店の人が売っている海産物をおすそ分けしてくれたりするんです。立ち寄った先の施設で独自のお土産を頂いたりしました。

いずれも添乗員である私がまず味わってお客さんに宣伝して下さいという意味合いのものなんですけど、メロン狩りツアーでメロンを1個もらったこともありますし、そういった嬉しい特典もありました。

そうやって頂いたものは、お客さんに「ここのお店のものは美味しいですよ」と言ったりしますね。

私自身が旅行好きだったので「こんな所が日本にあるんだ」ということが分かったことは楽しかったです。

お客様の中には最後に「ツアー楽しかった、ありがとう」と言ってお土産をくださる方もいらっしゃったんです。凄く高価なものや現金でなければ、受け取ることは出来ました。

そういったことが楽しい思い出でしたね。

働いていて大変だった事は何ですか?

やはり色んなお客様がいらっしゃったので、その対応が大変でした。本当に1つ1つ挙げていったらきりがないくらい、色んなことがあったんです。

1度トレッキングツアーの担当になったことがありまして、そんなに本格的なものではなく、1時間ゆっくり山道を歩こうというツアーだったんです。

その時はスーツではなく動きやすい服装で行ったんですけど、結構年配のお客様が多い中に70代のおばあさんがいらっしゃって、その方はトレッキングなのにスカートを履いていらっしゃったんですよ。

案の定、途中の山道で足を挫かれて、お客様からそのことを聞きまして、慌てて山道を走って戻って、そのおばあさんをおぶって山道を降りたことがありました。

割と軽かったので、何とか下山出来ました。ただその後また山道を走って戻らなければならなかったので、中々辛かったです。

これ以外にも数え切れないほど大変な思いをしたことがありました。

やりがいだけで頑張る仕事

他の職業と比較してみてどう思いますか?

添乗員という仕事はやりがいだけで頑張れる仕事なんだなと思いますね。他の仕事に比べますと、体力的にも拘束時間的にも凄く割に合わない仕事なんです。

ただ自分が普段行けないような所にツアーで行けて、時々お土産を頂いたりすることはあります。それでも、やはり好きでないと出来ない仕事だなと思います。

やはり旅の主役はお客様です。

どうしたらお客さんに喜んでもらえるのか、同じようなツアーのバスがたくさん出ている中で1つのバスの担当が私で、このバスに乗ってよかったなとお客さんに思ってもらえるポイントは何かを考えることが重要だと思います。

どうやって工夫したらより喜んでもらえるのかということを、常に考えてやっていました。

向いている人は、人とのコミュニケーションが好きな人で且つ体力がある人ですね。後は臨機応変に様々な状況に対応出来る方ですね。かなりの柔軟性を求められる仕事だと思います。

仕事を辞めた理由は何ですか?

私が旅行業界とは別の業界に就職したくなって、辞めてしまいました。アルバイトならいいですが、添乗員は結婚して子供が出来たら出来なくなる仕事だと思います。

添乗員の仕事自体は楽しいと思うんですけど、私は旅行の企画とかの仕事がやりたかったので、恐らく続けていなかったと思います。

自分で旅行を企画して添乗までするというのならやりたいですけど、ただ添乗だけとなると厳しいですし、伝えきれない所がありましたので、それだけではあまり続けたくないですね。

割と旅行会社への就職は中々ないと思うんですけど、添乗員という形であれば派遣で結構求人があるようなので、こういった所から旅行業界への就職を狙っていくのもいいのではないかと思います。

仕事自体は大変ですけど、自分が楽しめるツアーはお客さんも楽しんで下さると思いますので、そういうことを心がけながら仕事が出来ると、やりがいのあるものになると思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク
スポンサードリンク

人気記事

読売旅行の派遣会社で添乗員をしていた方へインタビュー

添乗員と言えばハードな体力仕事と言われ、さらに柔軟性、コミュニケーション能力も求められます。収入はハードな仕事に見合わな...

NTTのコールセンターで契約社員として働いています

NTTコールセンターで契約社員として5年間働いている方にインタビューしました。業務内容のほか、職場の雰囲気やクレーマー対...

派遣で東京海上バンコク支店の営業をしてました

タイのバンコクで、やったことのない保険の営業職を紹介され働くことになった女性の体験談。タイで営業をするということの面白さ...

婦人服販売店「組曲」の派遣のお仕事体験談

組曲などのブランドで有名なオンワード樫山のお店で、販売の仕事をしていた女性の体験談。大変なこともありますが、好きな服に囲...

派遣で日本通運の引越しの仕事をしています

体力勝負の引っ越し作業。もちろん体が基本なので初めは不安もあるかと思います。でもそれ以上に、得られることも多くありやりが...

人材派遣会社カテゴリ 最新記事

ID700

ブラジル・サンパウロで新聞記者の契約社員で働きました

ブラジル・サンパウロで1年間の契約社員で新聞記者の経験をした方のお話。ブラジルで新聞記者になるきっかけから必要な能力、ブ…
ID572

結婚式場のアルバイト体験談

結婚式にはたくさんの人の仕事が関わっています。披露宴のサービングなどもその一つ。体力と笑顔が求められるハードな仕事です…
ID759

IT業界で派遣社員として5年間お仕事していました

IT業界で5年間派遣のお仕事をされた方にお話を聞きました。パソコンが好きで、論理的な思考が出来る方におすすめの仕事です。…
ID817

派遣で日本通運の引越しの仕事をしています

体力勝負の引っ越し作業。もちろん体が基本なので初めは不安もあるかと思います。でもそれ以上に、得られることも多くありやり…
ID527

派遣で東京海上バンコク支店の営業をしてました

タイのバンコクで、やったことのない保険の営業職を紹介され働くことになった女性の体験談。タイで営業をするということの面白…