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沖縄での家庭菜園の体験談をインタビュー

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沖縄というと海のイメージが強い場所!しかしそこで住んでいる方にとっては何の特別もない日常生活の場所。だから家庭菜園だってする。だけど沖縄という特殊な場所ゆえの悩み・喜びもそこにはある。沖縄ならではの家庭菜園のお話、ちょっと伺ってきました!


収穫も楽しみ!自分が食べる為の家庭菜園

家庭菜園を始めたきっかけは何ですか?

私は「見るだけの事」が嫌いなんです。

例えば海の楽しみ方としてダイビングとシュノーケルがありますが、ダイビングは見るだけなのであまり好きではありません。一方シュノーケルは海に潜りながら魚を銛で突いたりして獲る事が出来るので大好きです。

それは陸上でも同じで、花を育てて眺めるよりは野菜を育てて収穫する事に魅力を感じましたので、家庭菜園をやりたいと思うようになりました。

それからもう1つ大きな問題があって、西表島は都会から離れた島なので野菜の価格が高いんです。例えばトマトは1個150円、もやしは1袋145円、キャベツに至っては1玉400円します。

それが12年前からずっと続いているので、おのずと自分で育てた方が安上がりだったんですね。

私自身、あまり肉を食べないようにして野菜と魚中心の食生活に変えたところでしたし、ちょうど1戸立ての広い庭のある家に住む事が出来ましたので、そこで自分が食べる為の家庭菜園を始める事にしました。

育て方はインターネットで

野菜の育て方はどのようにして学びましたか?

インターネットで育てやすい野菜の種類や栽培する時期を調べました。

私は文章を走り読みして失敗する事がありますので、繰り返し注意して読んで何を植えるかを決め、その為の準備や用意するもの、育て方を学びました。

畑の広さによっては作業時間もだいぶかかるのでしょうか?

庭はとても広いのですが畑になるような土地ではなく、初めはスコップでは掘れないほど固い土と岩だらけでした。

そこで「農園バール」という道具を購入して土を耕して岩を取り除き、土はふるいに掛けて砂を取り除きようやく畑を作りました。

今の所大体20坪ぐらいが畑になりましたね。

将来的には40~50坪ぐらいにはしたいと思っていますが、畳1枚の畑を作るのに1週間はかかるので運動がてら少しずつ増やしていこうと考えています。

畑づくりとは別に、普段でも種を植えたりその準備をしたり、作物に水や肥料をやったり雑草を抜いたりの作業で毎日20分~30分は畑にいます。

特別な作業がある場合は1日中畑にいる事もありますね。

半分は虫にやるつもりで

家庭菜園で初心者に難しい事は何ですか?

私が初心者ですので難しかった事を考えると、お金があればいい道具や肥料を購入していい畑にしていけますが、現実には限度があってどのくらいやればいいのかが分からない事です。

最初は「土があれば何でも育つだろうな」と考えて碌に耕さずにやっていたんです。そうすると病気になるし全く実にならずに困ってしまいました。

特に1番困ったのは雑草です。雑草がぐんぐん育つのでこまめに取り除かなければならないし、ある時などは、雑草か植えた苗なのか分からなくなって、雑草に水をあげていた事もありました。

初心者は作物を育てた事がないので今やっている事が正しいのかどうかも分からないんです。

とにかく色々やって失敗から様々な事を学ぶ事で経験を積んでいくしかないのが植物の難しい所ですね。

動物であれば病気にかかればしぐさで分かりますが、植物は異変に気付いた時にはもう手遅れという事が多いのでそれも非常に難しく感じました。

農薬は使っていますか?

一切使っていません。無農薬については昔からこだわりを持っていますし、プラス思考で「何とかなるだろう」とも思っています。

テレビで観ていると一切肥料をあげずに栽培している農家もあって、その方が「逆境に耐えた野菜は美味しくなる」と話をされていました。

自分も安易に農薬を使わずに害虫と戦っています。

こちらではナメクジやカタツムリが多いんです。特にカタツムリは蛍の餌なので数が多く毎日侵略してきます。

他には蟹ですね。敷地の端の作物がやられているのは大抵蟹が原因なんです。

鳥が侵入してくる事もあるので網で囲いを作ったり、虫に関しても防虫ネットをしたいんですけど、そこまで深刻ではないので見つけたものを手でつぶすくらいにしています。

「作ったものの半分は虫にくれてやれ」という気持ちで、ある程度自然の摂理に任せてやっていますね。

西表島の家庭菜園はパッションフルーツもよく育つ

初心者でも育てやすい野菜はありますか?

調べてみると色々あります。

私はまだ始めて1年経っていないので育てている最中のものも多いですが、トマトやチンゲンサイ、水菜、それからウリの一種で赤瓜、他にはニラは植えればたくさん収穫出来ます。

後は私が好きな「つるむらさき」という夏に採れる緑黄色野菜があります。同じように夏になればおなじみのゴーヤがたくさん採れますし、からしの原料になる「からし菜」といったものも育てています。

これらは今の所順調に育っています。

白菜や、最初に植えたトマトは全然育たなかったですし、キュウリに関しては育て方自体間違ってなかったのですが環境との相性が悪いのか育ちませんでした。

季節によってどのような野菜を作りますか?

私の畑が完成したのが8月ぐらいで、時期がずれてしまっていたんですけど最初にゴーヤやトマトを始め、現在は両方共ちゃんと収穫出来るようになりました。

最近は玉ねぎや大根なども育てていますし、ジャガイモや白菜などの冬物の野菜も植えてみるつもりです。

後は西表島ではパッションフルーツが簡単に育つそうなので今やっています。

1年中植えても大丈夫なのはチンゲンサイや水菜です。葉物系でもこの辺りはいつでも育つので順次収穫しては植えて行きます。

他には人から「ナスは簡単だよ」と話を聞いたのでこの間から始めてみたのですが、全く芽が出ませんでした。調べてみたら始める時期が全然違っていたんです。

いくら気温が高くでも時期が合ってなければ野菜は育たない事が分かりました。

また、大根は西表島では1本400円ぐらいするので育てようと思ったのですが、周りの人から「大根は季節ものの野菜で、冬に育つから冬には安くなりますよ」と言われて正直「失敗したな」と思いました。

今は夏だから高いだけなんですね。

ゴーヤ以外で沖縄ならではの野菜ってありますか?

「四角豆」という鞘が真四角になっていて中に種が入っている豆があります。

それから皆さんご存知のヘチマはこちらでは食用として用いられます。先程出てきた赤瓜も沖縄ならではで、食べ頃になると赤茶色になって塩もみして食べる事が出来るので私は大好きです。

後、パパイヤはこちらでは野菜として青い時に収穫され、細く千切りにして炒めて食べるのが一般的です。

後は内地と殆ど同じものですね。

沖縄の家庭菜園は台風対策も重要

台風対策は何かしていますか?

台風は強烈な風が吹きますので、植物だけでなく私達もしっかりとした対策をします。

家庭菜園を始めた夏に台風を経験した際、茎やつるが折れたり切れたりするので出来るだけ支柱を増やしたりしました。

その支柱だけでは折れてしまうので本来なら防風ネットでカバーしたりするんですけど、台風があまりにも強くて防風ネット自体が飛んでしまうんです。

ネットはせずに運を天に任せるしかないんですね。

出来るだけの対策として、風に弱い作物は建物の影になる場所に植え付けるなど、あらかじめ台風を想定して作付けする場所を決める事が大事です。

それから1番厄介なのが西表島は海がそばにありますので、台風の時に降り注ぐ雨が100%海水なんです。大きな台風が来た後の森は塩害で葉っぱがやられてしまうんですよ。

当然ですが畑も同様で油断していると葉っぱが全部やられてしまいますので、風が去った後はすぐに水で葉っぱに降りかかった塩水を洗い流してやる必要があります。

また葉っぱだけでなく土に付いた塩も取り除いていきます。

とにかく西表島での作物の栽培は台風が去った後の塩害対策が非常に大事になります。

ただ、私の場合は家庭菜園ですが、本業の農家の方でも台風で作物が全滅した時、「自然がやった事ですから」と割り切るコメントをされる事が多いんです。

「自然を相手にしている以上認めるしかない部分もあるのだな」と感じましたね。

家庭菜園は土作りから!同じ作物は時間差で植え付け

家庭菜園での失敗談はありますか?

もう失敗だらけですね。

最初からちゃんとやらないとちゃんと出来ないし、余計手がかかる事が分かりましたので、まずは土作りをちゃんとする事から始めました。

土作りは単に土に肥料を与えるだけじゃなくて雑草の根っこをきちんと取り除く事が重要です。

私は最初雑草を引き抜けばなくなると思っていたのですが、残った根からすぐ生えてくるんですね。掘り起こした土をふるいに掛けて雑草の根っこを全部取る事で雑草を減らす事が出来ました。

このようにまず最初にいい土作りを心がける事が大切です。現在は土に栄養が行き渡るように土が酸性かアルカリ性かきちんと調べて、石灰や堆肥を入れてより質のいい土を作っていくようにしています。

後は収穫しだしてからの失敗として同時に植え付けをやると一斉に作物が出来るので食べるのが間に合わずに腐らせてしまう事がありました。

そこで今は、例えば大根は2週間おきに植え付けるようにするなど時間差で植え付けるようにしています。

同じものを2ヵ月、3ヵ月続けて食べるのは平気ですが、1度に食べられる量には限度がありますので、たくさん採れてももったいないんですね。

今までの自信作は赤瓜

今まで育てた野菜の中で自信作はありますか?

自信作は赤瓜です。

でも最初はツル系という事も知りませんでした。初めにも言いましたけど私は走り読みをしてしまって大事な所を見逃していたんです。

花は咲くけど実がならなくて、「おかしいな」と思って詳しく調べてみたら親ヅルからは実はならないので千切る必要がある事が分かりました。

そうすると子ヅルが伸びてきます。でもこれも実がならないのでそれを千切った孫ヅルからようやく実がなるんです。実際にやってみると確かに実がなりました。

この事でツル科の植物の特徴が分かって、今かぼちゃの芽が出てきたんですけど、同じようにツルを千切ってやってみるつもりです。

赤瓜は私に貴重な経験を積ませてくれた作物ですね。

それから沖縄だからといってゴーヤが安い訳ではないんです。元々需要が高い野菜なので値段が高いんです。特に時期を過ぎるとさらに値段が上がります。

でも我が家では今でもゴーヤが実っているのでこれは大成功でしたね。

そのゴーヤも失敗を重ねて、今のゴーヤは買った種から育ったのではなく、自分の畑で出来た実から採った種の3代目のゴーヤなんです。

受け継いできた種から実がなっているのは自信に繋がりますね。

最初は種を買っていましたが、今では種を自分で採ってそこから育てる事が出来る事に楽しみを感じています。

時間はあるけどやることのないシニア世代こそ家庭菜園を

家庭菜園の楽しい所は何ですか?

私の場合は開墾から土作りをやってどんどん地面を畑に変えていき、そこに種を蒔いて育てていきましたので自分が手をかけた部分が目に見える所に楽しさがあります。

人間は教えても目に見えない部分が多くてよく分からないんですけど、畑や作物は自分の苦労が全て形になって現れてくるので日々の世話も楽しくなります。

家庭菜園は手をかけた作物の成長を見る事が楽しくて、しかも最後は収穫して食べる事が出来るのでこの上ない楽しみですね。

ただ、植物はほったらかすと雑草がぐんぐん伸びたり、虫が湧いたりしてダメになります。

水は毎日あげないといけませんし、絶えず世話をしなければならないので長期間留守に出来ないのも問題点です。

やむをえない場合は人にお願いしたりするしかないのですが、長期間留守にする時期はよく考えないといけないですね。

これから家庭菜園を始めたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。

自分で作物を育てて、収穫して食べる事が家庭菜園の醍醐味です。

特に私のようなシニア世代はよく「時間はあるけど何をしたらいいのか分からない」とおっしゃって家に閉じこもってしまっている方が多いと聞きます。

そういう人達にこそまずはプランターでもいいので作物を育てて頂きたいと思います。

育てるうちに楽しくなってきてやりがいが出てきますし、収穫したものを周りの人に分ければ喜ばれますのでこういった形で目標を持つのもいいものです。

特に現役時代バリバリ働いていた方は急に目標ややりがいを失う事で寂しくなってしまうので、収穫という歴然たる目標、それも1日や2日ではなく3ヶ月や半年といった長い期間を要する目標を持つ事ができます。

後は余談ですけど、私の家の周りには殆ど人がいないのですが、私が畑で仕事をしているとたまに通りがかりの人が声を掛けてくれる事があります。自分の作っている作物に興味を持ってくれたり、時には作物の作り方を教えてくれたりするんですね。

こうした新たな人の繋がりを見つける事が出来るのも家庭菜園の良さですし、失敗も更なる挑戦に繋がっていきます。

人生に「活気」や「やる気」を起こす意味でぜひともシニアの方達に家庭菜園をお勧めしたいですね。

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