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社内クラウド化で月100万円以上の経費削減に成功!

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会社の経営状況が悪化したのを機にクラウド化をして100万円以上の経費削減に成功した経営者さんにお話を伺いました。クラウド化により会社がどんな風に変わっていったのか、クラウド化を成功させるための秘訣やおすすめのツールを紹介していただきました。


会話もなく作業をしていた-クラウド化で在宅ワーク体制に

社内クラウド化で月100万円以上の経費削減に成功したということで、お話を伺います。

年齢が30代後半、今は5人未満の零細企業ですけど会社を経営しています。

元々パソコンを使った仕事というか、ウェブ系の集客とかホームページ作成とかそういう仕事をしていたんです。

1年以上前から考えてはいたんですが、一番の理由はその会社の経営状況が悪化したので、クラウド化するしかないというのを本気で考えるようになったんです。

最初は個人事業のような形で、アフィリエイトなどで主に収益を上げてきたんですけど、もっと手を広げてやりたいということで、法人化して事務所を借りて、パートさんとかアルバイトさんとか社員とか10人ぐらい雇いました。

でもパートとかアルバイトさんの仕事を見ていたら、朝出勤してタイムカードを押して、おはようございますって挨拶だけして、無言でパソコンの前で作業を続けるだけでした。

お客さん相手の仕事じゃなかったというのもあって、その間会話とかあまりないんです。あったら社員の人間が厳しく怒るので、それは当然だと思いますけどね。

僕がいても、やっぱり時給でお金を払っているので、ゲラゲラ話して笑う時間に対してお金を払うという気持ちはなかったです。

それでみんな無言で、早い人は昼の3時、遅い人でも5時とか6時ぐらいまで無言で作業を続けて、タイムカードを押して家に帰る、それならもう家で仕事すればいいんじゃないのかというのがずっとあったんです。

だから社内のクラウド化というよりも、全員在宅でできないのかということはずっと考えていたんですね。

パソコンのみだったら、別に家でもパソコンがあったらいいわけで、クラウド化というより在宅ワーク化っていう感じですかね。

それがすごくしたくて、本当にもう事務所を借りた当初からずっと思っていたけど、赤字じゃなかったので我慢していたんです。

それからすぐ数か月後ぐらいで赤字になったんですけど、それはもう本当に不満で、赤字の後、売り上げを上げてきた後、ちょうどそれで1年ぐらい経ったときに「やろう」と決めました。

会社起ち上げて11か月ぐらいでやり始めた感じですね。

当時はECスタジオという会社で今はチャットワーク株式会社というのかな、チャットワークというクラウドツールがすごく有名な会社なんですけど、その会社の社長の本を読んだりしました。

実際に1日体験みたいなものも参加させていただいて、参加した時に「こういう形でやるんだ」という自分がやりたい形というのができていたんですよね。

絶対に在宅でできないことはないだろうというのは思っていて、あとは在宅でどのように連携していくかとか、その連携するためのツールみたいなもののためにクラウドというのを考えたんです。

けど、クラウド自体の知識がふわっとしている状態で、実際のツール自体も使ったことがなかったものですから、ピンとこなかった。

何とかできないかと思った時に、体験会に参加したことによって、こういう風に使うんだということが全部明確になりました。

自分のやりたいことは決まっていたので、その中で必要なツールだけをはめこんでいったという感じですかね。

だからその社長の「非常識な働き方」という本と、その本で知った後にサイトを調べたらやっていたので参加した体験会、その2つがとても参考になりました。

ツールよりも、リーダーの意志決定が大事!

社内クラウド化を成功させるのに必要なものはありますか。

ツールとかそういうことに走りたくなるんですけど、個人的に絶対に必要だなと思うものが「リーダーの強い意志決定」ですね。経営者とかそのあたりの意志が重要だと思います。

予想はしていたんですけど、やっぱり新しいこと、環境が変わることに対して反発する人間が出るんですよ。

今回、社内クラウド化というのが出た時にも、僕ともう1人の社員以外は、全員が「そんなのできるわけがない」と言いました。

アルバイトさんたちは「おっしゃるとおりにやります」という状態ですけど、2人の人間が「そんなのでどうやって管理していくの」とか「どうやって教えるの」とイチャモンというわけじゃないですけど、結構文句を言われるわけです。

「そんなのできるわけがない!」って、最初から真向否定でしたね。その後は「もうこれができなかったら辞めてもらう」みたいな状態で、敵に回しててもやり切るぐらいの気持ちでした。

人員が足りない状態になったら、代わりにその分自分が働くと言って、最終的には無理くり納得させました。代わりにそのフォローはするからという感じで納得してもらいました。

「やりたいからやる!」というのを決めることはとても重要かなと思います。だからリーダーシップが一番大事だと思います。やり切ると言ったら必ずやり切る覚悟ですね。

別にこれは社長や経営者じゃなくても、チームを仕切っている人間が、これをやるんだからと言ってやり切る、というのはとても大事だと思います。これがツールよりも何よりも大前提だと思います。

あとは使うものを絞るというのはありますね。クラウドには、クラウドソーシングとクランドコンピューティングの2つがあるんですけど、クラウドのツールって今では山ほどあるんです。

今回の社内クラウド化というのはクラウドコンピューティングの方で、クラウド上(インターネット)に物を置いて、全員がそこに情報とかを取りに行くという環境なんです。

そのためのツールというのがいっぱいありまして、有名なツールだけでも結構あるんですけど、片っ端から無駄に使おうとしても逆に混乱しちゃうだけなので、自分のところにとって本当に必要なものだけ使うという感じです。

そういうのを決めて行くのも意思決定、あとはそういうツールを使っていくトライ&エラーですね。

これは良かった!これは使ってダメだった!を何回も繰り返して、また環境が変わることによって新しくしたりします。

先ほど言ったチャットワークというツールに関しても、初めて使った時は自社の仕事内容的に特に必要じゃないツールだと感じたので、あえて使わなかったんです。

今は仕事の状況とかやりたい仕事の内容も変わってきているので、これなら必要なんじゃないかということで使ってみました。今はこれなしじゃいられないとなりましたね(笑)

このように、その時の状況によっても変わるので、そういうのを見極めたり、必要なものも何を入れて何をやめるかという意思決定も重要になってきますね。

「これ便利だから」という発言とかも上がってくるんですけど、便利でも使わないと決めたら絶対にやめておく!

辞める人もなく、銀行担当者も驚く経費削減!

クラウド化が成功した手応えはありますか。

手ごたえはすぐ感じることが出来ました。

最初にクラウドで一番恐れていたのは、実際にそれで一番反対意見が多かったんですけど、スタッフのモチベーションが続くわけがないということでした。

クラウド化といってもウチの場合はかなり特殊で、パソコンを使った仕事に関しては、アルバイトだけじゃなく社員も全員在宅化するという形をとったんです。

だから、在宅だったら周りからも見えないし続くわけがない、モチベーションが続かないしみんな辞めていくからムリだ、と話をしていました。

僕自身も実際やったことがないので、全員やめていったらどうしようと思うと、すごく怖かったです。

でも今のまま事務所でずっと働いてもらっても、人数が多くなればなるほど事務所の家賃とかも、田舎の方とはいえそれなりに毎月飛んでいっていました。

そういう事務所代をわざわざ払ってまでという不満をずっと溜め続けるのが嫌だったので、やったんです。

赤字にならなかったらそのままやっていた可能性もあるんですけど、赤字がある意味良いキッカケとなり、本気で取り組むことができました。

やってみたら結局1ヶ月経っても全然辞める様子がないどころか、みんなの満足度がすごく高かったんです。

1ヶ月に1度ランチミーティングをやったんです。

主婦の方が多いというのもあって、ランチで集まってみんなの意見を聞くみたいな感じだったんですけど、非常に満足度が高いということで「この体制をそのまま続けられる」という手応えがありました。

2か月後、3か月後になっても全然続いている状態な上に、経費の落ち方が凄いので、税理士とか銀行の担当者とか、どうやってやっているんだということで聞かれたりしました。

やり方を説明すると皆驚いて、そうった部分でもすごく手応えを感じましたね。

クラウド化のコンサルティングはしない!現在は当たり前に普及

他の会社にアドバイスとかはしましたか。

コンサルティングを頼まれたりとかそういうことも結構ありましたけど、その時、僕はコンサルティングはしないと決めていたんです。

今でも固く決めている部分があるんですけど、コンサルティングって結局は自分の時間を凄く削る仕事になるんです。

そのために社員を雇うとしても、コンサルタントを雇うとなると社員の人間でも相当なクオリティが必要で、結局は社員も疲弊していくので、色々考えて、割に合わないと判断しました。

以上の理由からコンサルティングは一切やらないと決めていたんです。

今ではもうクラウドという言葉自体が結構当たり前の形になってきたんですけど、当時はその言葉自体がまだ新しくて、クラウドって何?という状態だったので、それこそコンサルティングとか頼まれました。

でも毎月お金をもらって教えるような内容は特にないというのと、あとは3年後ぐらいには当たり前のようにみんな使っているだろうと思ったんです。

実際、今ではどこの会社でもGoogleAps、ドロップボックス、スカイプなど当たり前のように使うようになってきているので、やらなくて正解だったと思います。

でもアドバイスは、会社を潰しかけたときにお世話になった社長さんや会社には無償でしたんですけどね。

銀行の担当者もお世話になった時にさせていただいたりしたんですけど、在宅経営までは至らないところが多かったですね。

導入はしても結局文化まで至らず、全員使わないというのがありました。クラウド化の失敗と成功の境目がどこかというと、結局社内の文化として根付くかどうかなんです。

クラウド化のメリットでデータのバックアップが有名ですけど、自分の考える一番のメリットは、情報のリアルタイム共有です。

リアルタイムであなたが何をしているか、彼がどうしているか全部が見えます。実際に隣の席に座っているよりも分かるという状況が築けるんですよね。

最近だったらチャットワークを全員が同時に使うことによって、今どれぐらい進んでいるかというのが、同じ作業をしている人間だったら一目瞭然なので、彼女が早い、彼が遅いというのが全て分かるんです。作業進行表ですね。

ただ、在宅勤務でも全員の状況がすごく見えていたので、それは大きなメリットなんですけど、その中でも1人だけ使わないということがあると、その1人の人間というのは全く何をしているか分からないですよね。

そうすると社内でも完全に浮いちゃうし、その人とのメールのやりとりも増えたりして、逆にクラウド化が邪魔になっちゃうので、あまり意味がない状況になるんですよね。

今でこそクラウドってほとんどの人が通用する状態になって、言葉としても知ってる人が多くなってきたんですけど、その当時は本当に知らない人が多かったんです。

クラウド化と言ったら、何それ、気持ち悪いと反発をする人が多くて、失敗するところが多かったです。

歴史ある会社には根付きにくい!

また、ウチの会社も田舎の方なんです。田舎の方だと、紹介していったところが、結構長い間、根強くやっている会社というのも多いんです。

もう20年以上はやっているような会社も多かったんですけど、長い会社ほど社内の文化がきっちり根付いており、売り上げが落ちたから新しい事をやりましょうという空気になかなかならないですよね。

10年続いてきた文化を壊すことが悪だというような考え方が強くて、社内からの反発に耐えられなくて上手くいかないというケースが多かったです。

だから皮肉なことに、出来がいい会社、きっちりした社内文化が作れているところほど上手くいかなかったです。

逆に社員数人のベンチャー的なところはすんなりと上手くいくケースが多かったです。

あとは仕事の関係上どうしても無理という会社もありましたけど、それ以外でも上手くいくところの方が当時は少なかったです。

今は逆に上手くいきます。スタッフの方からクラウド入れましょうと言われると話も聞いたので、どう考えても知れば知るほど入れた方がいいものなんですよね。

周りがあまり使っていないので、入れるのが怖いという意識があるんですけど、日本人の悪い癖というか、周りが使えば右向け右みたいに、クラウド化に向いている人が多いので、今だとあっさり受け入れてくれる。

当時はやれなかったことが、今だったらみんなあっさりやってくれるので大丈夫みたいです。それもあって余計にコンサルとかしなくて良かったと思いましたけどね。

GoogleドライブやGmailを使用

実際に使っているクラウドツールと、使っている理由について教えてください。

まず1つ目は、これは絶対に離せないと思うんですけど、Googleドライブというのを使っています。

Googleの出しているGoogleアップスを有料で使っているんですけど無料でも全然使えると思います。

何が良いかというと、Googleドキュメントというクラウドツールがあって、マイクロソフトのエクセルやワードみたいなものがウェブ上で情報共有できることです。

例えばエクセルで1つ間違えていましたとなったら、メールで送り返して、その修正したのをまたメールで送り返すというやり取りがおきます。

これがGoogleのドキュメントだったら、クラウド上にあるドキュメントを修正するので、修正された情報を全員が見ることができて、無駄なメールのやりとりをせずにすむんです。

もう1つ、データの書き換えた情報とかが全部残っていて、何年にもさかのぼってデータを巻き戻すことができるので、間違えて上書きしてしまったとしても、すぐに修正がきくというのも大きいです。

情報を盗み取られるリスクはないかという話ですけど、今は二段階認証という方法を取っていて、1ヶ月に1度、新しく違うところから入る時は、メンバーにパスワードが届くという形になっているんです。

一段階目で普通にパスワードを入れると、電話に対してパスワードが送られる。6桁か7桁の数字が送られて、その数字を入力することで初めてログインできるんです。

面倒臭いように感じますけど、実際には登録するとそんなに手間でもなくて、この形をとるとセキュリティ上かなり強くなるというのは自信を持って言えますね。

セキュリティの強さとか色々考えると、Googleドライブというのは避けては通れない、絶対使った方がいいツールです。

同時にGmailも使った方がいいと思います。これもウェブ上でのメールのやりとりになります。

パソコン上に置いておくと、万が一パソコンが壊れたりしたらメールのデータも全部消えてしまうんです。

これがGmail上に置いておくと、パソコンの故障でメールデータが全部消えるということがないので、そういう面でも非常に便利だと思います。

注意しなきゃいけない点は、画像の保存です。

これは本当に、あったら怖い話で、Googleドライブ上には画像データも保存しておくことができるんですけど、Googleって海外の会社なので、児童ポルノ法とかそういうのが厳しいんです。

おじいちゃんが、プールで裸で遊んでいる孫の写真を載せたら、児童ポルノ法に触れてアカウントが停止されたとかいうこともあるんです。

なので、アダルト的な画像とかだけ出ないようにというのと、アダルトじゃなくてもそういうことがあるので、画像の保存だけは要注意かなという感じです。

注意点はそれぐらいで、あとはとにかく便利ですね。使えば使うほど便利だという気がします。

Googleのパワーポイントみたいなものでプレゼンテーションというのがあります。

セミナーでよくパワーポイントをPDFファイルでも貰えますか?と聞かれたりするんですけど、「こちらのパスワードで共有してもらったらいいだけです」というように共有するだけですぐ渡すことができるので、とても便利だと思います。

その他、Googleのフォームもあるんですけど、アンケートとか申し込みフォームなどもフォームだと簡単に作ることができるので非常に便利です。

無料で使うことができるので、全部使っていったらいいかなと思います。

ドロップボックス、スカイプ、チャットワークの活用

他にはドロップボックスを使っています。とにかくシンプルなので使い方はすぐ分かります。普通にマイドキュメントをウェブ上に置いておけると思っていただければと思います。

共有することによって、データの受け渡しなどが楽になりますね。特にデータの受け渡しということでは、画像データの受け渡しが簡単にできるのがいいですね。

写真画像はデータ量が重すぎてメールとかでは圧縮しないと送れないとか、圧縮しても送れないケースというのが多々あるんです。

けど、ドロップボックスをお互いに共有することによって、重い画像のデータでも普通に渡すことができるので、外注さんや在宅スタッフのやりとりには非常に便利だと思います。

それからスカイプですね。スカイプは外部と無料で通話したりできるのと、画面共有機能を使うことでお互いのパソコンのモニター画面などを見せることができます。

パソコンに関する仕事だったら、モニターを見せながら、こうするんだよということを教えてあげたら、そっくりそのまま見せることができるし教えることができます。

離れた場所で使うのに便利だし、社内だけでも使っていたら全然いいんじゃないかと思います。

あとはチャットワークです。1つのプロジェクトをチームになってやっていくときや、社内管理の面で非常に役立ちます。

社外でも1つのプロジェクトを何か起ち上げたとしたら、たとえば花火のイベントを成功させますとか、そのための進行状況を全員がグループの中に書き込んでいく。

チャットを見ているだけで、一目瞭然で状況が分かります。無料で使うことができるので、使っていくとだんだん良さが分かってくるのじゃないかと思います。

他にも便利なツールはたくさんあるんですけど、うちが使っているのは主にこの4つぐらいです。

他に色々使おうとすると、1つ増やすだけで社内への浸透が難しくなって、文化として根付きにくくなります。なるべく最初は抑えた方がいいです。

全員が慣れてきたらまた違うものを入れてもいいかと思いますが、現在はこの4つだけで十分足りると思います。

クラウドツールを絞って情報の置き場所をわかりやすく!

逆に、不便で使えないと思ったクラウドはありますか。

不便というわけではなく便利なんですけど、ドロップボックスと似たようなツールって多いんですよね。

エバーノートとかシュガーシンクとか似たようなツールが多いんですけど、これをいくつも使うと逆に不便になりますよね。

要は保存場所が増えるほど、どこに保存したのかよく分からなくなって混乱するので、似たようなツールがあってもどれか1個に絞る方が良いということです。

他にも今は同じようなものがYahooやマイクロソフトにもあったりするんですけど、GoogleでやっちゃってるのならGoogleだけで、みたいな感じですね。似たようなサービスを複数使うと、きついですかね。

結構あるパターンとしては、iPhoneのカレンダーとGoogleのカレンダーを両方使っているとか、そうなるとどっちのカレンダーに書いたかよくわかんなくて困ったりするんですよね。

ちなみにGoogleカレンダーって非常に便利です。社内で今誰がどういう状況なのか、この人は休みとかそういうのも全部分かるので、これも共有して使うとかなり良いと思います。

クラウド化した後の方が、経費の削減はもちろん大幅に成功したんですけど、もっと大きかったのは人間関係が良くなりましたね。

社内にいるよりもお互いが見えるんですよね。クラウド化で全員が同じ場所に情報を取りに来ているので、お互いの作業状況というのがすごく明確に見えるんです。

誰がどれだけやっているとか、誰が一番できるのかということも分かるし、それによってできない人ができる人に対して自然に教えを乞うこともできるので、色々と見えることの方が多くなりましたね。

そのことから人間関係はとても良くなりました。

あとは在宅で連絡はまめにスカイプでやるんですけど、お互い見えないのもけっこう良いですね! お互いが見えると粗探ししてしまうのが無いんです。

僕自身も他の方から聞いたんですけど、人間はどうしても悪いところばかり見ようとしてしまう癖があるというのは、確かにその通りだなと思います。

だから僕も会社にはほとんど行かないんですけど、状況は全部分かるので、その状況だけ全部分かる方が良いですかね。

僕自身が常に会社にいたら、零細企業といっても形は社長なので、全員やっぱり緊張し続けるし、その状態が続くとやっぱり仕事もしんどいと思います。

全員がリラックスしている状況だけど全員の状況が見えているから、結果を出さなきゃいけない!という形でのプレッシャーがかかってきます。

社長や社員が放つ威圧感と違う意味の、プレッシャーではない良いプレッシャーを感じてくれているので、そういう面でもだいぶ変わったかなと思います。

実際にアルバイトの人間でも、結局クラウド化した後に辞めた人間というのは、妊娠して辞めていくとか、お子さんがスポーツで活躍していてその応援とかで辞めていったとか、きちんとした理由がある方のみですね。

あとは2人だけ、会社の事業内容が全然違う方向になって必要ない形になったので、「ごめんなさい辞めてください」ってことがありました。

けど、その2人に関しても自ら辞めたいという形にならなかったので、上手く回っていたのかなとは思いますね。

モチベーションも保てて人間関係も良好!

在宅スタッフにすることに不安はありませんでしたか。

最初に言っていた通り、モチベーションが保てるかどうかというのと、悪さをしないかと恐怖はありました。

パスワードを使って悪さをしないかとか、色々考えたんですけど、まあGoogleドライブなんかだと誰がどの部分を修正したかというのもアカウントで全部出るので、そういう悪さをする人間もいなかったです。

さすがに銀行情報といった外部にばれたらとてもまずいデータに関しては渡さなかったので、結果的にその不安が的中するということはなかったです。

内勤スタッフの方が逆にそういうことはありましたね。この子に対しては何か不安を感じると思ったらやっぱり何かやらかしてくれた、みたいなことはありましたけど、在宅には意外となかったですね。

今も内勤スタッフは合計3人ぐらいしかいなくて、あとは全員外注さんばかりですけど、非常にうまく回っているという感じはします。

在宅スタッフばかりになって、仕事の質は逆に上がりました。

仕事を時給計算じゃなくて、この1つの仕事をこなしてきたらいくら払いますという歩合制になったんですけど、出来高制になったことで逆にきっちりこなすようになりました。

時給の時は、やらなくても時間が経てばお金が入ってくるので、隙をみてはYoutube観てサボろうとしたりとかあったんですけど、在宅の時はサボられていたとしてもこちらとしても出来高なので気にはならないですよね。

やるべきことをやってくれてたら全然かまわないというスタイルですね。

じゃあそのままずるずるやらないのかと言ったら、周りの人がどれだけやっているかというのが全部見えるので、自分もやらなくちゃという気持ちになるみたいです。

仕事の質としては逆に落ちなかったし、上がったぐらいじゃないかなという感じです。

その後、お客様に納品したりしていましたけど、仕事の質に対して文句を言われたというのは特になかったですね。僕自身も仕事の質に対して文句を言うということはほとんどなかったです。

新しく仕事の内容が変わったことに対して、できないということはありましたけど、従来やっていたものが在宅化したことによってガクンと落ちたということはないです。

人間関係とかもうまく回っているみたいです。在宅になってもスカイプでやりとりできるので「最近どう?」とか、そういう話は盛り上がったりしているようです。

元々バイトさんは内勤でやっている時から仲良かったみたいなんですけど、在宅になってからも結構仲いいみたいで、連絡のやりとりしたり、ごはんを食べに行ったりはしているみたいです。

そういう面でも上手く回っていたと思うし、さっき言ったようにお互いにアラが見えないことで、人間関係は特にいいですね。

モチベーションとか、人間関係が崩れるとか、やる前は批判も多かったんですけど、そういうのはなかったです。

逆に批判を言っていた側が、自分の居場所がなくなって、居心地悪くなって辞めていきました。

前までは彼が仕切って回していた部分があったんですけど、彼がいなくても回る仕組みを作っちゃったというのもあって、一番の経費削減になった部分でもあるんですけどね。

別に連絡を取ろうとしたら取れますけど、取る必要もなくなって、彼との人間関係は逆に疎遠になりましたからね。

家賃や光熱費、人件費も削減!ペースアップで仕事量はキープ!

100万円以上の経費削減の内訳を教えていただけますか。

まず事務所の家賃を始めとする固定費ですね。在宅ばかりになったので、当然机の数や部屋の数も減らしていっていいわけです。

だからそれまでの家賃の12万6千円と、更にみんなが来る駐車場を借りていたお金も必要なくなりました。

田舎で車社会だったのでみんな車で出社するんですけど、その駐車場代を3500円×7台ぐらい借りていたんで15、6万位でした。

それと冷房とか暖房とか、結構やっぱり人数も多いし場所も広いので、プラスで3万円ぐらいかかってくるという感じになります。

あとは雇用保険や交通費であったり、その他もろもろ、ちょっとしたことで色々かかってくると20万円ぐらいでした。

それが、今の事務所は、駐車場が2台分なんですけど、縦長の車じゃなければ4台ぐらい停められる駐車場付で、5万3000円か4000円の事務所に変わったので、事務所だけでも相当安くなりました。

在宅スタッフばかりなのでクーラーとかの光熱費もすごく減って、それだけでも10万以上は余裕で減っています。

それと在宅にしたことによって交通費が減ったのは言いましたが、みんな仕事のスピードが上がって、時給で払っていないのでぐっと安くなったんです。

時給単位に換算すると、前だったら時給900円でやってもらっていたのが、在宅では時給にすると700円ぐらいでやってもらっていましたね。

単純に向こうのスピードが上がっただけなんですけど、主婦の方たちは在宅ワークが魅力があるということで、それでも全然やってくれました。単純にアルバイトの費用が安くなりました。

あと大きかったのは、クラウド化によって作業が非常に効率化されたので、今までそれを管理していた人間が全く必要なくなったんです。

彼だけで24、5万ぐらい削減したことになるので、無駄な管理者というのは必要ないんだなということです。

クラウド化とマニュアル化をしっかりやることによって、その必要性が本当になくなりました。

あとはもう1人、営業的な仕事をやっていた人間もいるんですけど、クラウドでできる仕事だけに絞っていくのと、そんなに営業が取れていなかったというのもあって辞めてもらいました。

ほとんど人件費ばかりなんですけど、正社員レベルの人間が3人以上いなくなっても、全く同じ量の仕事がこなせる状態が出来上がったんですよね。

事務所代とか合わせると合計で100万以上は落ちたのは間違いないです。実際、数字でも見ていますからね。

それ以外に関しても電話代とか、やっぱり人に絡んでお金がかかることが多かったです。意外にお金がかかるウォーターサーバーの水とかね。

雑用内勤は必要、中間管理職は不要!社内全員の見える化

クラウド化したことで困ったことはありますか。

1個だけ困ったのは、極端に全員在宅にしすぎたのは失敗でしたね。

確かに中間管理職みたいな人間はいらないんですけど、全員在宅にしたことによって、細かい雑用仕事をやってもらえる人間が逆に足りなくなっちゃったんです。

最初は細かい作業も全部自分でやらなきゃいけなくなっちゃって、そこだけは失敗だったかなという部分です。それだけは1人2人要って、今はそれを代わりに内勤スタッフという感じに置いています。

やっぱりクラウド化って、絶対的に一番威力を発揮するのが、全員の情報共有と「社内全員の見える化」なんですね。

だから1人でも「俺はもう個別でやりたい」というのを許したら、一気にクラウド化の質が落ちると思ってくれていいです。

自分のことを見せたがらない人も結構いると思うんですけど、プライベートも全部見せるとかそういうわけじゃないわけです。

完全に仕事がどこまで進んでるかを見せて、影響があることの方が少ないんですよね。

もちろん大きな会社になってくると全社員の情報が下手に見えても意味がないし、そんなの作るのも大変ですけど、少なくとも同じチームや同じプロジェクトだけでも情報共有がきっちりされていないとダメです。

1人でも「俺はパソコン苦手だから嫌だ」とかいう人間がいて、それが発言力があってちょっと逆らえないとなると、その人のためだけに別でPDFを用意するハメになります。

ファイルを用意したりメールで送ったりとかそういう手間が増えたり、その人だけ連絡をまた改めてしなきゃいけないとか、色々別の面倒臭いことが出てきます。

そういうのを防ぐためにも、とにかくプロジェクトのチームは全員やるのが鉄則です。

あとは社長のリーダーシップですね。変化を嫌う人間、反論する人間が必ず出ますから、それを防ぐためにも、リーダーシップは絶対必要になりますね。

だから強い意思決定と、その人たちを説得するだけの力、それはすごく大事だと思います。

あとはやってみてダメだったらやめたらいいんで、最初は数人規模で試していくというのも1つの手かなと思います。

2、3人ぐらいで試してみて、これはいけそうだとなったら、10人ぐらいで一緒にやってみようみたいな感じで、テスト的にでもまずやってみることかなと思います。やってみたらそんなに難しいことではないです。

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