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IT業界で派遣社員として5年間お仕事していました

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IT業界で5年間派遣のお仕事をされた方にお話を聞きました。パソコンが好きで、論理的な思考が出来る方におすすめの仕事です。意外ですが、体力の他にコミュニケーション能力も求められるそうです。

IT業界でパソコンを生かした仕事を志す

働こうと思った理由は何ですか。

僕は高校生の頃に、総合学科という専門学校のような高校に通っていて、そこの情報処理科でパソコン関係の勉強をしていました。

IT企業でパソコンを生かした仕事をしたいと思っていたところ、ネットの求人サイトで募集を見つけて応募しました。

採用時は、まず試験があって、その結果と社長から見た僕の印象を面接官に提出して面接を受けました。

面接ではどのくらいパソコンに詳しいかということや、学生生活の話をしたくらいです。

製品のテスト要員としての仕事

仕事内容はどのようなことがありますか。

最初は簡単なものでした。

IT業界はものを作る仕事なので、出来上がった製品のテスト要員としての仕事をしました。

いろんな障害、問題がないかをひととおり試す仕事です。「こう動かしたらどういう結果が出ました」とチェックする用紙もありました。

ひととおりと言っても、何千通りというすごい数のパターンを網羅しているものでした。

先輩とマンツーマンの研修期間が最初に1ヶ月くらいありましたが、研修というより、パソコンについて僕がどのくらい詳しいかを確認してもらうためのものだったかもしれません。

仕事はどのくらいで慣れましたか。

パソコンの仕事にはすんなり入れました。それよりも社会人としての面に慣れることに、3ヶ月から6ヶ月はかかりました。

肩こりや眼精疲労がひどく目薬必須

どのような年代の人が働いていましたか。

20代が5名ぐらい、30代の方が多くて、上司になると40代から50代でした。

基本的には皆さん正社員でしたね。

僕は準社員で最初に入りましたが、試験に受からなければならない条件をないがしろにしてしまったので、1回派遣扱いになってからは派遣社員でした。

身なりのルールはありましたか。

制服は特に会社から貸与されるようなものはなく、自分で用意したスーツを着ていました。

髪型はできるだけ社会人らしく、襟足は肩にはつかないぐらいで、もみあげも耳は見えるように、前髪は眉毛にかからないようにと、社長が決めていました。

社長がどこか気になると、「長いんじゃない?」と言われたりしました。

従業員は何名ぐらいでしたか。

20名前後でした。辞めたり入ったりもありました。

僕の会社の事業に限らず、合わないと思うと続けられない業種です。

中途でどんどん入ってくる業種でもあります。

長く続けていると辞めようとはあまり思わないようですが、ほかの企業に転職する人は、2、3人、先輩にいました。

体力は必要な仕事ですか。

肉体的には必要ありませんが、頭をすごく使うので、精神的な疲労はありますね。

労働環境は、休憩は自分で好きな時にとっていましたが、パソコンの前に朝から夜までずっと座りっぱなしです。

座っている分には体力はいりませんが、その間、何かしらずっと考えながら手を動かしている状態なので、頭が疲れてきます。

肩こりや眼精疲労もひどく、毎日のように家に帰ったら、風呂に入って湿布を貼っていました。目薬も必須で仕事中も側においていました。

年間では冬が忙しい時期

忙しい時期はありますか。

1年の中では、夏が暇で、冬が忙しい時期です。

まず、上司や営業担当者がお客様に「こういうシステムはいかがですか」と自社パッケージを売り込んでから、その案件について、修正の打ち合わせが夏から秋にかけてあります。その期間、制作サイドは忙しくないんですね。

その取引先との修正案が固まり、自社製品として作り始める冬から春、だいたい12月から3月にかけては毎週のように残業で、200時間から230時間ぐらい仕事するので忙しかったです。

忙しい時期はその4か月だけで、そこを過ぎれば、毎日定時で帰れるくらいでした。

1日の勤務時間は朝8時半から夕方の17時半、休憩1時間はさんでの8時間が基本でした。

忙しくなってくると、そこから8時まで、10時までと、残業がどんどん増えました。

基本的には土日が休みでしたが、先輩方は土日も出て仕事をしている時期もありましたね。

収入はどのくらいでしたか。

交通費を含めて月収18万円くらいでした。

ただ、派遣でしたので、福利厚生は充実していなくて、社会保険などは入っておらず、自分で国民年金と国民健康保険に加入しなければなりませんでした。

働いて良かったと思うことはありますか。

自分が好きなことだったので、やっていてあまり苦にならないところが良かったと思います。

製品が出来上がって、営業、上司を通じて、お客さんからいい返事をいただいたと聞くと嬉しかったです。

また、実際動かしてみたときに自分が作った一部もシステムにつながってちゃんと動くのが楽しかったですね。

1つのシステムを複数人で開発するのでコミュニケーションが大切

困ったトラブルはありましたか。

最初の頃、コミュニケーション不足によるトラブルを経験しました。

話がちゃんとかみ合っていないのに、僕も相手も同じイメージを共有して話しているつもりでいて、いざ作業を始めて出来上がったものを見比べてみると、「あれ、なんか違う?」「なんでそうしたの?」と、お互いに思うようなことがありました。

意志が通じていないと最終的に出来上がるものに影響が出てくるので、最初の打ち合わせを軽く考えず、もっとちゃんと人と対話して、YesかNoかできちんと綺麗に分けられるようにしないといけません。方法や詳細もすり合わせが必要です。

思い込みでやってしまうと、問題がどんどん大きくなって、最後に影響が出てきます。

IT業界では、サービス業や営業の労働者と違って、人とのコミュニケーションは必要ないような印象がありましたが、5人、10人のIT技術者で1つのシステム開発をするとなると分担して作業をしますし、それらをつなげて1つにするには、意思疎通が必要です。

サービス業よりも、もしかしたらもっとコミュニケーション能力が求められる仕事かもしれませんね。

高校で勉強してきたことは役に立ちましたか。

パソコンは中学までは全然触っていなかったので、キーボードを打つことも重要なスキルですし、エクセルやワードなどのOfficeは社会人になると必ず使うツールなので、勉強になりました。

ホームページのHTMLも、学生時代に軽くは勉強していました。そういった分野に進むにも、生かしていけるものをいろいろと勉強しましたね。

基本情報やITパスポート、オラクルマスターなどの資格があると有利

お仕事をする上で、何か資格や特別に勉強する必要はありますか。

昔は「初級シスアド」という資格がありました。

社会人としても使えますし、ITとしては基礎の部分を網羅したテストです。

今は「ITパスポート」という名前に変わっていますが、高校や大学を出たら持っておいたほうがいいです。

働いてから5年、10年して、30歳になるまでには、もう少し難しい「基本情報」という資格を取っておくと基礎がしっかりするのでおススメです。

もっと詳しく言うと、IT業界と言っても何十種類もカテゴリがあって、サーバー関係なら「オラクルマスター」等、資格が様々なカテゴリごとにあります。

やりたいことがあるなら、その分野に沿った資格を持っておくと、最低限の知識やスキルがある証明になります。

新しい仕事をするにも自分の付加価値となり、アピールになっていくので、スキルアップして、資格は取っておいたほうがいいですね。

働く上で参考になる書籍やホームページはありますか。

基本情報やITパスポート、オラクルマスターなどの資格は、資格試験専用の本が出版されています。

試験を受けた人が、ネットに公開してくれていることもあります。検索すれば過去問がありますし、勉強にはお金もかからないです。

本を買うとお金はかかりますが、深い知識が得られます。ネットで検索すれば、ホームページも参考書籍も、いくらでも見つかります。

プログラムだけではなくマネージャーの業務にシフトする必要性もアリ

IT業界を、他の業種や職業と比べると、どうですか。

今、IT業界はどんどん発展していますが、行き詰まっているところもあります。残業が当たり前で労働局で問題になるようなところもあります。

若い人はパソコンが当たり前で、できる人材、プログラムを組める人材もあふれてきています。

さらに上の上へ目指していかないと、仕事をしていくにはしんどくなっていく業種です。

年をとってくると、頭があまり動かなくなってきたりして、責任ある立場の管理職にまわっていくようになります。

目先の事だけでなく、マネージャーの業務にシフトしていけるように考えていかないと、30歳ぐらいになってから「これで大丈夫かな?」と思ってしまう世界ですね。

仕事を辞めた理由は何かありますか。

うちの会社が小さなところで、派遣契約で5、6年働きましたが、制度によるのか、あまり給料も上がらなかったことが理由のひとつです。

今から2、3年前はIT業界は不況で、別のところに行きたいと言っても、業務経験者でも面接に受かるかどうかわからない状況でしたが、勤務していたところは給料は安くても長く使ってくれて、社長の意向としても「ゆっくりやってほしい」と言われていました。

でも、そこで得られるものは2、3年でなくなってしまって、あとは同じ事を繰り返しやるだけでした。

あまり成長できる職場ではなかったです。

「ちょっと待ってくれ」と何度か言われて留まっていましたが、給料も上がりませんし、このままここにいても先が見えないと思って辞めました。

お客様の要望を論理的に捉え直すことが大変

この仕事に向いている人、向いていない人はどのような人でしょうか。

論理的に話を考える人が向いています。物事をひとつひとつ整理して考えられる人じゃないとだめですね。

営業の人は感情論でお客さんと話をしてくるので、そこをないまぜにしてしまうと、頭が混乱してしまいます。

お客さんの要望も捉えつつ、自分の頭の中で論理的に切り替えて、パソコンの中の仕組みとして捉え直して、整理するところが大変でした。

理数系の人が向いている業種ですね。

IT業界に興味があるかたへのアドバイスをお願いします。

好きであればいくらでも続けられる仕事ですが、プログラムを作るだけでやっていこうとすると、どこかで行き詰まってしまいます。

マネジメント方面にシフトできるようにしていかないといけませんね。

ただ、自分が好きでやっていることなら勉強も嫌ではないはずなので、どんどん知識を深めていけば、どこまでも先があると思います。

好きなことを突き詰められるのが楽しい業界です。

自分も大好きでやっているので、また次もIT業界で働きたいですね。

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