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北海道大学で物理学を6年間勉強しました

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浪人期間を経て、北海道大学に入学し物理を専攻した方のインタビューです。受験勉強の苦労や大学と院の6年間で学んだものとは…?物事を違った視点から見られるようになるという物理学。あなたも物理の世界で何か新しい事実を発見してみては?

物理が得意な訳じゃなかった

――北海道大学に合格するためにどれぐらい勉強しましたか。

期間で言えば浪人も含めたら高校生の時からの数年です。時間で言えば、食事の時以外はお風呂とかトイレの時も、すべての時間勉強していました。

色々あってちゃんと勉強できない時期もあったので、2年間浪人しました。

情報収集して、世の中や自然環境下のすべて仕組みを解明し理解するというのが物理、理科だというのを知ったので、そんな学問は他にないと思ってやろうと思いました。

仲の良い頭のいい友達も物理に行きたいと言っていたのも、物理を選んだきっかけです。

――昔から物理が得意だったんですか。

高校生から物理の科目があります。それまで理科は得意でしたが、理系の高校生にとって難関部分というか、先生の教え方が下手だったり、物理的な考え方が理解できないと物理はかなり難しいんです。

自分も分からない方で、高校の物理の点数はかなり低かったです。

男性が圧倒的に多い。見かけは意外なことも

――学生はどんな人達がいましたか。

クラスに50人ぐらいいたのですが、その中で女性は3、4人ぐらいです。

大体は、いわゆる理系っぽい見た目の人が多くて、ただ50名中10名ぐらいは普通の大学生風な人もいるという感じでした。

基本的には頭のいい人達が集まってくる学部だとは思いますが、頭の良さは見かけじゃないと思うこともありました。すごく勉強ができそうな人でもあまりできないとか、逆にチャラい感じの人でもすごく頭がいい人もいてビックリしました。

――先生はどんな人でしたか。

すごく変わった先生もいます。物理学は突き詰めていく学問な感じがあるので、すごく自分のこだわりを持っている人が多いです。基本的に優しい先生が多いという印象ですけど、担当講義の試験に関しては厳しかったです。

理由としては、彼らは教授になったぐらいの天才的な人達だと思うので、あまりできない人のことは分からないのかなと思います。

修士まで6年間。基礎的な計算から力学や電磁気学、最新鋭の研究へ

――実際授業を受けてどういう印象を持ちましたか。

大学での物理は想像していたのとは違いました。こんな考え方ができるんだとか、こんな分析ができるんだというような面白さはありましたけど、やはり難しかったです。

また先生の説明は基本的には上手くはないです。かなりヘタです。

――どんなことから勉強しましたか。

どこからというのは覚えてないですが、授業としては基礎知識として数学や物理の計算、簡単な物理の実験などが1、2年生の講義のカリキュラムに入っていました。

数学とか物理計算というのは、基本的には道具であって、それを使って世の中の現象、自然現象を理解していくということなので、大学2年3年ぐらいまでひたすら計算をたくさんやりました。

そうやって計算力や数字に変換する力を付けていきつつ、物事の現象をデータを計測、処理して単純化したり、応用的に色んな側面で見られる力も付けていきます。

それをさらには研究室の教授たちがやっている最新の研究分野においても使えるようにして、新しい事実などを発見するというようなところまでを研究目標としていました。

学部と大学院の修士課程を合わせれば6年間です。

――授業の時間は1日何時間ですか。

物理ばかり勉強しているわけではなかったんですけど、1限からだと8時間ぐらい授業はあったのかなと思います。大学3年生ぐらいになると授業が減るので、1日3,4時間ぐらいの授業時間かなと思います。

――どんな実験をしますか。

基本的には学部の頃は、伝記などに載っているような昔の偉人が行った実験を再確認というか追試するようなことが多かったです。

研究室に入ってからは最新鋭の研究活動という感じです。すごく高価な機械を使うこともあります。

自分がいた研究室では、多分1台数千万円とか1億とか言われている実験装置や電気機器がたくさんありました。自分の研究だと液体窒素とか液体ヘリウムというマイナス196℃とかのすごく冷たい物を使って物質を冷やすというような研究でした。

服装は、大学なので基本的には私服でいいですが、部屋の中でも実験で汚れたりということもあるので、大学生協に売っている白衣を購入して着たりもしていました。でも最後は面倒くさくなって普通の服でやっていました。

――試験は年何回ありますか。

前期と後期の年2回です。内容は、授業でやったことの確認がほとんどです。

物理でよく言われる力学とか電磁気学とか熱力学というようなものに関して、昔の人がきちんと研究して分かった基本的な理論や計算などを授業で教えて、その授業をきちんと理解しているかを確認するような内容です。

実技試験はないです。

世の中のすべてを理解できる物理学。EMANのサイトがおすすめ

――物理学の楽しいところは?

大それたことを言ってしまうと、自然界、世の中のすべてを理解できるというところだと思います。

突き詰めて考えていって分かるというところだと思います。

――苦労したことは?

1つは受験勉強でした。あとは研究室時代に先輩が一気に10人ぐらいいなくなっちゃった時があって、その時は自分一人で色々やらなければいけない環境になってしまい、大変でした。

卒業年度の先輩達がたまたま多くいたというのと、同じ研究室のメンバーで更にその一つ下の卒業しない学年の人が、なぜかその年度で卒業してしまったり、学校を辞めてしまったりしました。

自分の同学年の人も学部で卒業した人もいたし、大学院に進むと言っていたのにやっぱり行かないという人もいて、いきなり取り残されてしまいました。

――おすすめの書籍や関連ホームページはありますか。

EMANという人が作っている物理のホームページがあります。

大学生の学部の頃って、先生の言っていることが分からないということが多いんです。

そこで教授に聞きにいけるようなメンタリティを持っていればいいですけど、なかなかそれもできなくて、その時に友達と一緒にEMANのページをよく見ていました。

非常に分かりやすくて、テレビとかで難しいニュースを解説してくれる人みたいな感じで、自分の言葉ですごくわかりやすく説明してくれています。

――学費はいくらかかりましたか。

普通の国立大なので、年間50数万円で、その6年分です。

バイトをする余裕はあります。家庭教師がいいかなと思います。

90%以上が大学院に進学

――就職先はどういうところがありますか。

様々あります。物理学科は世の中すべてを理解すると言いましたが、それだと逆に専門性がないという見方もできます。就職難の時は専門性がないということで就職しにくいです。

景気がいい時は何でもできる人材ということになって、どこでも就職できるという感じです。自分の先輩たちは誰でも知っている大手の企業などに入りました。

就職率は良かったです。ただ学部からの就職率は無いに等しいです。というのは、物理学科は90%以上が大学院に進むようなところがあるからです。

大学院での就職は、そこも博士になるかという進路があるので、はっきりと就職率は言えないですが、推薦や紹介で入る制度も多く、就職は難しくはないです。

――これから物理学を専攻したい人にメッセージをお願いします。

物理は最高の学問だと思います。いろんな視点で世の中の現象を見ることができるようになると思うので、ぜひ物理を専攻して何か新しい事実を発見してもらえればと思います。

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