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理科嫌いの人に教えたい理科の魅力

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理科嫌いな人は普段の生活こそ科学と密接に結びついていることを認識し、生活の中でものに触れ疑問を自分で考え調べてみることが大切とのこと。科学的に考えれば役に立つし応用もできる。学問を究めた大学院生の方のお話は、料理にまで広がりました。Eテレの高校講座もお勧めだそうです。


幼いころから身近にあった理科

理科に興味を持ったきっかけは何ですか?

私は、ものの構造や出来上がる仕組みなどに疑問を持つ事がよくありまして、そういった興味を探求したいという事が、理科をやろうと思ったきっかけです。

就学前から、自分で興味を持ったものを触ってみたり、調べてみたりする性分でした。

例えばブラウン管のテレビに磁石をくっ付けたらどうなるだろうと思って、実際にくっ付けて壊してしまって、凄く怒られた事がありました。

こんな感じでとにかく自分が色々な事に疑問を持ったら実際にやってみようという気になってやっていました。

小学校では3年生から理科の勉強を始めるのですが、1年生の時から理科がやりたくて仕方がなかったですね。

理科の授業が始まったら楽しかったですか?

教科書は普通の本を読むような感覚で読んでいましたし、授業も自分としては予習をして積極的に受けていました。小学校の理科は凄く楽しかったです。

成績は、小学校と中学校に関しては他の教科よりはよかったです。

ただ高校になると化学の成績はよかったんですけど、物理はそれほどでもなかったです。同じ理系科目の数学はよくない方で、むしろ国語の方が得意だったりしました。

自分でいろいろ試せる化学の実験がおもしろい!

思い出に残っている実験はありますか?

小学校ですと、天体の動きを観察するのがスケールが大きくて面白かったですね。

高校時代に印象に残っているのは、テルミット反応という反応の実験です。酸化鉄を還元して鉄にするという反応です。

ジブリ映画の「もののけ姫」に、たたら製鉄というテルミット反応を利用した製鉄法が出てきます。火花を散らして凄く派手なんですが、実際に実験で行なったら本当に火花が散って派手だったので面白かったですね。

私は今、大学院生なんですけど、ビーゼット反応という酸化と還元を繰り返す事によって、水溶液が緑になったりオレンジになったりする反応があります。そういうのを見ていると面白いなと思います。

理科のどの分野が1番好きですか?

私が1番好きなのは化学ですね。設備を利用しながら自分で色々と試せるものがいいと思います。物理も結構好きですね。

生物や地学は実際に植物を育てたり、現場に言って発掘をしたりという運任せのような、割と根気よく待つ事が多い気がして、私には向いていない気がします。

そういう意味では自分から積極的に何かをやっていく化学と物理の方が好きですね。

化学の面白さはどんな事でしょうか?

化学は座学よりも、とりあえずやってみようという事が重要だと思いますので、実験が化学の肝になると思います。

実験といっても、教科書に書いてある通りにやるよりも自分で考えて、結果の予測を立てた上で実験をしてみることが大事です。

そうすることで、自分の正しさを認識出来ます。逆に間違いの原因を探求する事で、新たな考えに繋がっていくこともあるので、その過程が面白さになっていくんだと思います。

しかし、教科書から全く離れていいわけではりません。知識がないと何も出来ない部分があります。

最も理想的なのは、課題に対して自分で考えて好きなようにやらせてもらいつつ、危険な事をしそうになったら止めてくれるようないい先生を見つける事です。

そうでなければ教科書でなくても科学関係の書籍などを読んで知識を蓄えてから実験をやってみるのもいいかなと思います。

私の場合、そういう意味では高校の化学の先生には恵まれていました。高校時代化学部に所属していたんですけれども、やってみたい事を先生に話してみたら、「じゃあ用意しようか」とすぐにやらせてもらえてよかったですね。

あとはよく実験を見せてくれて「こういう反応があって面白いでしょ」と話してくれて、本当にいい先生でした。

そうやって見せてくれた実験の中で、私が印象に残っているのは、吸熱反応という反応の実験です。

吸熱反応というのは、基本的にものとものを混ぜて他のものになる場合に、元々持っているエネルギーを放出して変化する事が多くて、その結果、熱が発生するというものです。

ただ諸事情により、逆の場合も起こる事があります。同じような反応で、本来エネルギーを放出するはずが周りからエネルギーを取り込んで反応を起こす場合があって、その時は逆に熱を吸収するんです。

具体的な実験例を言いますと、水で濡らした木片の上にビーカーを置きまして、ビーカーの中でその反応を起こすと木片から熱を取り込むので、木片についている水が凍ってビーカーにくっ付いてしまうんですよ。

まあ、冷えたら固まるというのは当然の事なんですけれども、水が凍っていくのはやはり不思議なものです。

そういう興味を持たせてくれるような実験を色々見せてくれた先生でした。見て楽しいと思えば、何故そんな事が起きるんだろうという興味にも繋がっていくと思います。

名古屋市立科学館は楽しく科学を学べるおすすめ施設

化学は暗記する事も多いですよね?

私は暗記するのは苦手なので嫌でした。ですから語呂合わせを使って覚えていました。それならとりあえずテスト対策にはなります。

テスト前に何度も繰り返し口に出して言ってみて、直前に忘れないように書き留めておいて何とか乗り切っていました。

本当はちゃんと覚えた方がいいんですけど、順番とか用語であれば、それが1番早い方法だと思います。

その辺りは色々とテクニックがあると思います。今はインターネットを調べるといい語呂合わせがたくさん出てくるので、それを頼って覚えてもいいと思います。

理科に関するオススメの情報はありますか?

NHKの高校講座のHPがお勧めです。元はテレビ番組ですけど、過去の放送をHP上で観る事が出来ます。番組内では実験をやっていて、その解説をしてくれるので、1人で勉強していて実験が出来ない人にはいいと思います。

それから、私が行って面白かったのは、名古屋市立科学館ですね。数年前に改築してリニューアルして7階建ての施設になりました。凄く広くて、1日では回れないくらいボリュームのある内容になっています。

子供向けには恐竜展や宇宙ステーションの位置観察、様々な実験の実演もありますし、幼児用の木を使ったプレイランドがあります。

また、大人向けにはちょっと難しいですけど専門的な講座を開設していて、子供から大人まで楽しめると思います。大きなプラネタリウムもありました。

私は1つの所に時間をかけすぎてしまったので結局回りきれなくて、もう1回行きたいと思いましたね。

1度見たものでも何回も見たいと思えるので、この科学館はお勧めです。中部地方にお住まいの方はぜひ行ってみて下さい。

詰込み型の教育が理科離れの原因に。日常生活の疑問が解決の鍵

日常生活で理科の知識は役に立ちますか?

普通に過ごしている分には、殆ど役に立つ事はないと思います。ただよく考えてみると、結構役に立っていることがあります。

例えばスポーツ自転車に乗る際に、力学に基づいて走り方を変えると、より早く曲がり角を曲がれるようになります。

また、キャンプファイヤーをする時に、どのようにして火を大きくしていったらいいのかと考えたら、空気の流れを考えて薪の組み方を変えて燃焼効率を上げていくといったように、物理の考え方に繋がっていきます。

このように科学的に考えていけば色々な面で役に立つ事もあります。ただ自分がそう思えるかどうか、発想に気付くかどうかという事が重要になると思います。

理科離れが問題になっています。原因は何だと思いますか?

これに関しては反論の余地があると思うんですけど、私は理科の授業が面白くないからだと思います。

何故理科が嫌いになるかというと、最初に理科に接するのは学校です。でも学校でやる事というのは、試験や受験の対策がメインになるんですよ。

そうなると試験は筆記ですので、内容を頭に詰め込んだ方が効率がよく、ひたすら暗記と学習ばかりになってしまうんです。

それだと当然面白くない訳で、結果的に理科離れを引き起こしている原因になっているんだと私は思います。

それと、今の生活は非常に便利になっていて、その分色々なものがブラックボックス化して来ているような気がするんです。例えば車はキーを回してアクセルを踏めば前へ進みます。

ただ、その中ではエンジンでエネルギーを作り、そのエネルギーでギヤを回して、その力をタイヤに伝達して回して動いています。ブレーキにしてもパスカルの原理を利用した液圧の変化によって動いているんです。

でもそういった事を知らなくても生活出来るようになっていますので、色々な事を知る必要がなくなり、理科離れが進んでいるのかもしれません。

理科を趣味に活かす事は出来ますか?

自分で活かそうと思えば出来ると思います。やはり自分がどれだけ理科の知識を使っていこうかと考える事が大事で、大抵の事には活かす事が出来ると思います。

例えばテレビなんかでもよくやっていますけど、料理に化学の原理を用いる場合もあります。ケーキが膨らむのは重曹、つまり炭酸水素ナトリウムが炭酸を放出するから膨らむんです。そういった身近な所にも科学は使われています。

同じくケーキの材料であるベーキングパウダーの内容物を見てみると、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムがある一定の比率で混合されていると書いてあるんですよ。

何故この比率で混ぜるといいのかと考えると興味につながりますし、考えを突き詰めていくと、どんな比率で混ぜればもっと膨らむのかという事を考えたりして、自分なりに応用する事が出来るようになります。

このように身近な事でも発想を変えれば、いくらでも理科を活かす事が出来るようになると思います。

理科嫌いの人へ何かアドバイスをお願いします。

教科としての理科を好きになろうとしても多分無理です。理科嫌いの人はそういう教科としての理科が嫌いという事が多いからです。

ですからとりあえず実験をやって実際にものに触れてみたり、疑問を自分で考えてみる癖をつけていった方がいいと思います。

日常生活の中で色々なものに触れてみて、そこで起こった疑問を自分で調べたり聞いたりして考えるようにしたら、今よりも理科が面白いと感じるようになるかもしれません。

理科の魅力は、世の中の不思議な事を理論的に説明する事が出来るという事であり面白い所だと思います。その気になれば、悩みを解決する事が出来るようになる事も魅力の一つだと思いますよ。

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