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乳がんで全摘出手術!抗がん剤の副作用が大変でした

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夫のすすめで行ったマンモグラフィーサンデーで、乳癌が見つかりました。抗がん剤の副作用に苦しみ、乳房を全摘出しましたが、高額な医療費は保険でまかなえました。早期発見のために定期検診を受けましょう。


お風呂でシャワー中に

乳癌になったのはいつですか。

一番最初に異常に気が付いたのは、42歳の時、2010年の秋頃です。

お風呂に入ってシャワーを浴びていた時なんですけど、わきの下を閉じたような恰好になった時に、左のわきの下にウズラの卵ぐらいのものが挟まっているような、変な感覚がありました。

何だろうと思って手で触ってみると、何かグリグリするものがあったんです。

その時は本当に「何だろう?」という感じで、癌とか全然思っていなかったんですけど、何となく気にはなったので、旦那に「わきの下に何かある」という話をしたら、旦那の方がすごく心配してくれたんです。

ちょうどそれに気が付いたのが10月の始めぐらいだったと思うんです。

毎年10月の第3日曜日だけは、日曜日でも病院を開けて乳癌の検診をしますよという、マンモグラフィーサンデーというのがあるというのを、たまたまテレビでやっていたんです。

その頃私は仕事をしていて、平日に検査を受けに行く気は全然なかったので、日曜日だったら受けられるから受けてみたら、ということで、マンモグラフィーサンデーをやってる病院をダンナが探して、予約も入れてくれたんです。

それなら行くわという感じで、10月の第3日曜日に、乳癌検診という形で検査を受けに行ったのが、病院に行った最初です。

乳癌になった原因というとハッキリはないと思います。

よく乳癌について調べたりすると、乳癌になりやすいチェック項目みたいなのが出ていて、食べ物で脂肪が多い物とか甘い物が好きとか、出産経験がない女性とか、たくさん項目があるんです。

私は脂っこい物とか甘い物は好きですけど、それぐらいで、他に当てはまる項目は1つもなかったんです。

だから、それが原因と言われればそうかも知れませんけど、そういう食事をしていてもならない人はならないし、これという原因はないんじゃないかと思います。

細胞を調べる針生検

初期症状は何かあるんですか。

自覚症状は全くなくて、しこりがあるのに気が付いただけでした。痛みもありません。

ただ、気が付いたのはわきの下だったんですけど、言われてみれば乳房の方も何となくゴリゴリしているかなという感じは、後で思えばありました。でもはっきりした自覚症状はなかったです。

しこりに気が付く前の何ヶ月か何週間か分からないけど、乳首の周りがかゆかったり、お風呂でシャワーが乳首の辺りにかかると痛いような気がして、シャワーが直接乳首にかからないようにかばっている時期があったりしました。

それがもしかしたら乳癌の症状だったのかな、と今になって思うことはあります。

最初のマンモグラフィーサンデーで病院に行った時は、マンモグラフィーという乳房のレントゲン検査を受けました。

透明な板が2枚あって、それで乳房をギュッとはさむみたいな形で、乳房だけのレントゲン写真を撮って診るという検査です。

触診とかもその日のうちにやってくれるのかなと思ってたんですけど、その日はそれだけで、触診や診察は次回ですと言われました。

診察は日曜日はやっていないので、今度は仕事が休みの日に予約を入れて、その時に触診をしてもらい、前回撮ったマンモグラフィーの画像を見て診察してもらいました。

そのマンモの画像を見た時に、先生に、石灰化という白い部分が固まっているところがあると言われました。

「石灰化そのものは異常じゃないんですけど、そういうところに癌が隠れている場合もあるので、一応エコーも受けてみますか」と言われて、エコーを予約しました。

エコーは予約がいっぱいだったので、受けられるのが1ヶ月以上先の12月になってしまいました。エコーの時は、その後すぐに診察をしてもらえました。

癌の検診の時に、クラスというのがあるんですけど、クラス1からクラス5まであって、1だったら全然癌の可能性はなくて、3だったら経過観察か何かだったかちょっと覚えてないんですけど、私はクラス4と言われたんです。

4というのは癌の可能性がかなりあって、先生の言葉では「限りなく黒に近いグレー」と言われたんです。それで精密検査を受けた方がいいと言われました。

その後、そこは検診だけの病院だったので、自分で行きやすい病院を紹介してもらって、そちらの病院で精密検査を受けました。

そこでは癌と思われる部分の細胞を、針みたいなものを差して抜き取って調べる針生検という検査をしました。局部麻酔をして、寝ている状態でされるので、何をされているか見えないんです。

ハサミみたいな形のものを先生が持っているみたいで、そのハサミの先が管上になっている感じで、それを開いたり閉じたりしながら、胸の辺りにグリグリっと差し込んでいるみたいでした。

差し込んでいる部分は見えないんですけど、先生がグイグイやっているのが見えて、えぐいなーと思いながら見たんですけど、麻酔をしてくれているので痛みはなかったです。

後で痛むかも知れないので痛み止めをもらったんですけど、私の場合はそこまで痛むことはなかったです。

それ自体はちょっとかさぶたが残ったぐらいでした。その部分も最後手術でなくなったんですけど、手術するまでの間も、そんなに傷はなかったと思います。

あとはMRIやCT、そしてエコーももう1度受けました。血液検査とかも受けたと思います。

数え切れないほどの副作用

病院に行ってからどれぐらいで手術になったんですか。

今ずっと通っている病院には12月に初めて行ったんですが、乳癌って手術だけで終わらなくて、抗がん剤がほぼ必ずセットなんです。

で、抗がん剤をやる段階というのが、手術の後にする場合と前にする場合というのがあって、前にするのを術前化学療法というんですけど、それを先生に「どっちにしますか」って聞かれたんです。

私には術前と術後にやることの違いが分からなかったので、「分からないんでどっちでもいいんですけど」と言ったら、術前にやることで癌が少し小さくなれば、切り取る範囲も小さくて済むので、乳房を温存できる場合もあるということでした。

またその時、術前にやっておく方が、予後が良い場合があるというようなことを多分言われたと思います。

私の場合、癌の状態が、小さいのが何箇所かに散らばっている感じだったので、術前にもしやって癌が小さくなっても、部分切除ではなく結局全部取らないといけないと言われたんです。

だから本当は術前にやる意味があったかどうかは分からないんですけど、私もどっちでも良かったので、「術前でいきます」みたいな軽い感じで、手術の前に抗がん剤をすることになりました。

だから、12月に病院に行き始めて、手術したのは4月になってからでした。それまでに3ヶ月ぐらい、抗がん剤で化学療法というのをやりました。

抗がん剤治療は、かなりしんどいものでした。

抗がん剤の種類によっても副作用とかは出方が違うみたいなんですけど、私の薬はまだ軽い方だったみたいで、吐き気とかもそんなにはないよと言われていたんですけど、脱毛はあるのでカツラは用意してねと言われて用意しました。

3週間に1回病院に行って点滴を受けて、打ってから何日かはやっぱり吐き気がして食べられなかったり実際吐いたりとかもあって、しんどかったです。

また今まで経験したことのない色んな感覚を経験しました。かゆみとかもあったし、口の中がしびれた感じで味も分からないとか、手先もしびれる感じがするとか、副作用ってこんなにあるんだというぐらい、症状が次から次に出ました。

生活に支障があるほどではないんですけど、数を数えたらきりがないぐらい色々な症状は出ました。

髪の毛は、最初に点滴を受けた日から大体2週間ぐらいして、バサッと抜け始めました。

私は段々抜けてくるのがうっとうしかったので、暇さえあれば新聞紙を広げてその上で髪の毛をすいて、積極的に抜いていた感じなので、数日のうちにほぼなくなりました。

私の周りで同じ仕事をしてた人とかにも乳癌を経験した方がいて、復帰して仕事を普通に元気にされていたので、治る病気なんだと思って、癌と言われた時もそんなにショックではなかったです。

毛が抜けるというのも、乳癌のことを書いているブログとかを見たりしていたら普通に書いてあって、明るくカツラをかぶっている記事とかも書いてあるので、こんな感じかと思って、ショックとかはあまりなかったです。

標準治療は手術と抗がん剤

入院は何日したんですか。

一番最初の抗がん剤の点滴の時だけは入院して様子を見ながらの点滴だったので、その時は2,3日で良かったんですけど、迎えに来てもらう都合が付かなくて1週間ぐらい入院しました。

手術の時は10日ぐらい入院していたと思います。病院から入院のしおりみたいなものを渡されて、持ち物とかが書いてあるので、それを準備しました。

ずっと仕事をしていたのでその引継ぎもしないといけなくて、自分のやり残した仕事を全部片付けて他の人に引き継げるようにしたり、そういうことはしました。

入院してから手術まで何日かあったので、食事とかは普通に食べていて、食事を抜くのは病院に入って手術の1日前ぐらいでした。

お昼からの手術と言われていて、その前日に下剤を飲んで中に入っているものを全部出すのと、絶食は前日の夜からでした。

手術の時間になったら、看護師さんが迎えに来て、自分で手術室のある階まで歩いて行きました。

全身麻酔だったんですけど、手術台に横になっていよいよという時になってから、よくドラマで見るマスクみたいなのを口に当てられて、それで一瞬で意識はなくなって、それからは麻酔の効いた状態です。

2時からの手術で、終わって病室に戻ってきたのが多分午後の7時ぐらいだったと思います。

意識がないので、手術が終わって手術台から病室に運ぶためにストレッチャーに移される時に、終わりましたよと起こされて、その時に初めて目が覚めるという状態で、痛みも何も感じませんでした。

私の場合は全摘ということで乳房をまるごと取っちゃうんですけど、癌の部分を取った後、残った皮膚を伸ばしてフタをして貼り付けるみたいな感じです。

それと私の場合、最初に気付いたわきの下のグリグリというのは、わきの下のリンパ節に転移があったということだったんです。

だからそのリンパ節も、わきの下にはメスは入れていないんですけど、どういう形でかは分からないですけど、乳房の方から取ったという感じです。

乳癌の手術後は腕のむくみに気を付ける

手術後の痛みはどうでしたか。

寝ていたりじっとしていたら痛くないんですけど、起き上がる時とか動く時にビシッという感じで痛みが走って、その瞬間だけは「痛っ」となってしばらく動けない感じでした。

でも歩けたし、そんなにどうしようもないほどの痛みではありませんでした。

リンパ節を取っているので、手術後は手術した側の腕がむくみやすくなると言われて、むくまないようにリハビリをするように言われました。

体操の仕方を書いた紙をもらって、それを見ながらベッドの上で毎日動かしました。

また、むくんでいないかというのをチェックするために腕のサイズを測る専用のメジャーがあって、それでサイズを測りました。

リハビリで腕がちゃんと上がるようになってるかというのをチェックするために、院内の壁に腕の上がり方の角度を測る紙が貼ってあって、そこで自分の左手を上げて何度上がったとかいうのを、毎日チェック表に記入していました。

あと手術の部分は傷なので、液が出るんです。液が出る間は傷口に管が入っていて、そこから液が体外に出るようにされているんです。管の先に袋が付いていて、そこに出た液が全部溜まるんです。

歩く時もその管と袋をぶら下げたままなので、ベッドから下りる時とかに、人によってはベッドの手摺とかに管が引っ掛かって抜けたりすることがあると言われたので、ひっかけないように気を付けていました。

人によって、液が出てこなくなれば取ってもらえるんですけど、私の場合は1週間ぐらいかな。ちょっと長かったみたいなんですけど。

お風呂は、管が抜けるまでは入れなくて、抜けてからシャワーだけ入らせてもらえました。それまでは拭いたりしていました。

糸を抜いた記憶がなくて、多分、私の場合は糸じゃなくてテープを貼るみたいなやり方だったんだと思うんです。

何かべたっと大きいのが貼ってあって、退院してからしばらく貼ってありました。その傷口に貼ってある部分は替えていなかったです。

しばらくは腕が上がりにくいというのがありました。

むくみにはだいぶ長いこと注意しないといけなくて、手術した側の手で重い物を持ったらダメとか、血圧を測るような、締め付けるようなことはその腕でやったらダメとか、そういうので腕が動きにくいという症状がありました。

あと抗がん剤を4月の最初ぐらいまでやっていたので、その副作用がまだ残っている状態の方が辛かったです。

傷口は、診察してもらった時に、「これ以上ないぐらい綺麗になってます」と言われたので、かなり綺麗にはなると思います。

最初「綺麗になってますね」と言われた時は、「乳房がない時点で、傷が綺麗でもあまり意味ないな」と思っていたんです。

でも傷までが汚かったら鏡を見た時とかに辛かったかなという気もするので、やっぱり綺麗になって良かったと思います。

高額な癌の治療費

手術後はどれぐらいの頻度で病院に通うんですか。

最初は退院して1週間後に診察して、その時に確かテープを取ってもらったと思います。それからまた1週間後にまた診察しました。

乳癌の治療って長い間いろいろしないといけなくて、手術が終わったら、また別の薬を点滴することになっていたんです。

分子標的薬という薬で、抗がん剤とまたちょっと違うみたいなんですけど、私の場合はそれをずっと点滴していくことになっていて、3週間に1回を1年間続けました。

多分痛む人とかだったら痛み止めが出たりするのかも知れないですけど、退院後に飲まないといけない薬は特になかったです。

抗がん剤を4月ぐらいまでやって、それからもずっとカツラをかぶっていたんですけど、思い切って取ろうと思って取ったのが12月ぐらいでした。

それでもまだかなり短いショートヘアという感じで、寒いし、まだどう見ても短いので、ちょっと早かったかなと思いました。

本当にカツラなしでもためらわずに歩けるようになるには、まだもうちょっとかかったのかなと思います。

乳癌になって一番大変だったことは?

お金がかかることですかね。検査にもお金がかかるんですけど、抗がん剤がとにかく高くて、術前の化学療法の時で、1回行くたびに、保険がきいても3万とかかかりました。

手術後に1年間続けたハーセプチンという点滴はもっと高くて、3週間に1回、5万円ぐらい払っていました。

生命保険に一応入っていて癌の特約も付いていたので、それで何とか治療費は工面できましたけど、入っていなかったら治療を続けられなかったと思います。

何割というより、癌になりましたという時点で100万単位のお金がもらえるというものでした。

それと私が入っていたものは生存給付金というか、生存してる限りは10年間は、年に1回ある程度まとまったお金が振り込まれるという形だったので、それもあったので治療費自体は保険で全てカバーできました。

だから健康な人も、そういう保険は入っておいた方がいいと思います。

乳癌というのは、こうすれば絶対ならないという方法はないと思います。健康的な食生活をするとかストレスを溜めないとか、その位かなと思います。でもそれも、そうすればならないという保証はないですね。

癌というと昔は死ぬ病気と言われていましたけど、今は生存率も上がってきているし、乳癌の方などは本当に仕事に復帰してバリバリやっている人もたくさんいます。

最初はやっぱりショックかも知れないですけど、発見が早かったらちゃんと取り除いて問題なく生活していけます。

手術できないぐらい末期の方とかももしかしたらいるかも知れないですけど、前向きに生きてらっしゃる方を私も見ています。

最初は落ち込んじゃうかも知れないし、あまり「頑張って」とか「前向きに」とか言われるのも嫌かも知れないですけど、仲間はいっぱいいるので、一緒に頑張りましょう。

あと健康な方は、「まさか私がなるはずない」と思っている方が大半だと思うんです。

でも私もチェック項目で当てはまるのが1個でもなっちゃったので、誰でもなる可能性はあると考えて、検診はちゃんと受けてほしいと思います。

発見が遅れればやっぱり死んでしまう病気だと思うし、発見が早いほど手術も小さくて済むし、乳房の形もほとんど変わらないまま手術できる場合もあるので、定期的に検診を受けてほしいと思います。

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