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インドネシアの駐在妻が使用人を雇った体験談をインタビュー

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インドネシア駐在の家では使用人がいるのが当たり前です。常に人がいるというストレスのほかに、お金やコミュニケーションの問題がありますが、彼らがいなければ生活ができません。人間として付き合う気持ちが大切です。

駐在妻になった経緯を教えてください。
2年前に主人の会社が、インドネシアに新しい会社を出すことになり、その都合で転勤することになりました。それで2年前からジャカルタで駐在妻になりました。

転勤の話を聞いた時は腰が抜けました。その日は金曜日で、私も仕事していました。大きなプロジェクトが終わって、じゃあ来年もまた新しいプロジェクトを頑張ろうと、決起大会のようなことをしていました。

ほろ酔い加減で家に帰ったら、机の上にインドネシアの本が置いてありました。「地球の歩き方」です。

たまたま、その夏にインドネシアに行こうかと話していたことがあり、行ったこともあったので、本がなくても行けると思っていたら、転勤することになったと聞きました。

腰が砕けるってああいうときのことだと思うくらい、驚きました。2日くらいは実感がわかなかったです。

住まいはどうやって決めましたか。

転勤が決まってから、主人が1人で現地に行き、日本人への斡旋が専門の不動産屋を通じて決めました。外国人専用のマンションで、日本で言ったら、超高級マンションになります。

部屋は2DKで、100平米ぐらいです。日本と違うのは、バス、トイレは2つあって、お手伝いさんが作業するようなバックヤードがたくさんあります。

セキュリティが1階に何人も立っていて、プールとジム、エステ、ちょっとしたスーパーもついています。その建物の中で生活をほぼ完結しようと思えばできます。

外国の駐在員は、日本に限らず、ほとんどそういうところに住んでいます。向こうだと普通の暮らしです。

引越費用は会社から出ました。飛行機のチケットなどの渡航費用、年に2回日本に帰国するときの手当もあります。

暮らし始めた頃の感想はどうですか。

旅行と違って、帰れないというつらさがありました。旅行だと3日、4日いて、もうちょっといたいなと思いながら帰り、帰ると、次に行くのは半年後や1年後になってしまいます。

住み始めてから最初の3日、4日はテンションが高くて良かったですが、テレビも観られない、NHKしか映っていない、友達も誰もいない、主人は朝早くから夜まで仕事でいない。

いくら良いマンションの中でも、1人ぽつんと何もすることなく居ると、すごく不安で、これからどうなってしまうんだろうと思いました。

これまで私も働いていたから、忙しかったのが急になくなってしまって。1週間ぐらいたつと、ホームシックのような気持ちになりました。

街には自由に出られず、スーパーに行っても最初は目新しくて、もの珍しいですが、日本で手に入るものは全く手に入らないので、暮らし始めた頃はストレス満載でした。

なぜ使用人が必要なのですか?

私の場合は、会社から斡旋してもらった運転手さんと、口コミで知ったお手伝いさんを雇っています。

ジャカルタは99.9%、外国の駐在員は車移動をします。というのは、危険を伴う地域だからです。旅行者は少なくて、日本人などは目立ってしまうので、移動の途中で事故やトラブルに巻き込まれないよう、車で移動をします。

移動にしても、免許もなく交通事情も違うので、ほとんどの人は運転手を雇う必要があるのです、

お手伝いさんに関しては、雇わなくても大丈夫といえば大丈夫です。生活していこうと思えばしていけます。私は、雇用確保の意味合いで雇っています。

インドネシアで現地の人たちは、仕事に就くことがなかなか難しいです。昔から文化として、外国人、お金持ちのところで、インドネシアの女性が働くというのがあり、お手伝いさんを、生業としている人たちはたくさんいます。その方たちの雇用を確保するためですね。

でも、慣れないことやスーパーでの買い物や現地での生活のことを助けてもらえるので、やっぱりいないよりいた方がいいなと思っています。

使用人とはインドネシア語で話します。片言のインドネシア語で話しているのでトラブルもあります。細かいことは要求できず、こちらが使用人に合わせるのでストレスに感じることもあります。

ですが、使用人の方は、今まで私以外の日本人についているので、なんとなく私が言いたいことを察してくれる力があるので助けられている面もあります。

使用人にはどんなことをしてもらっていますか。

運転手には、どこに行くにも運転をしてもらっています。マンションの外に出るときは、いつも彼に車を運転してもらっています。

たまに、友達の家に届け物をしてもらいたいとか、買い物をしてきてほしいとか、そういったお願いをすることもあります。

友達は、買い物に行っている間に子供をみていてもらったりしているようです。

お手伝いさんは、掃除、洗濯、アイロンがけ、たまに食事の用意もお願いしています。私の使用人は日本食を作れるので、日本食を作ってもらっています。

今日はカレー、シチューを作ってとメニューをお願いすると、インドネシア人のために書かれた日本料理のレシピがあって、それを基に、作ってくれています。

なかには、インドネシア料理もあります。友達や、インドネシアにゆかりのないお客さんが海外から来たりするときには、インドネシア料理を作ってもらっています。

勤務時間は、運転手は基本的に朝8時から夕方5時までですが、私が朝6時から用事があるときは6時から出てきてもらいます。

出かけてそれほど遅くなる場合はめったにないですが、私の行動に合わせて働いてもらっています。私が朝の8時に出かけて夜の10時に帰って来るなら、彼がずっと私の側にいることになります。

お手伝いさんに関しては、月、水、金の朝9時から12時まで働いてもらっています。

私の場合は、運転手もお手伝いさんも通いです。家は、住み込みで働けること前提で造られていますので、お手伝いさん専用の部屋やトイレがあります。そこは、彼女の休憩の場所ということで使ってもらい、通いでお願いしています。

お給料は、運転手は月に3万円、お手伝いさんは、週3日、1日3時間で月に7500円です。安いですが、それで生活が成り立つなら、お互いにいいかなと思ってお願いしています。

つきないトラブル

使用人のかたをどこまで信頼できますか。

すごく難しい質問です。信頼はしていますが、100%信頼はしていません。運転手に関しては、どこに連れて行ってとお願いしたとき、道の選択はお任せしています。

友達とここで用事が10時にあるというとき、運転手から9時に出なければいけないと言われたら、それは信用して9時に出るようにします。

心を許して、リラックスして車の中で眠れるかということは、それは怖いと思います。どこに連れて行かれるかわからないということを考えます。

ないとは思いますが、身の回りのものをとられるかもしれないし、100%信頼はしていません。移動のときは、お財布は自分の近くに置いておきます。お金を見せないようにしています。

友達と一緒に車に乗っていて、立替えてもらったから返すという、現金を見せるようなやりとりは、運転手の前では絶対にしません。それをしたら終わりかなと思っています。

お手伝いさんも同じで、家の中のことをやっていただいているので感謝はしていますが、いろいろお金や物を盗られる、そういうトラブルはつきないです。

私の場合は、今までそういうことはないですが、家の中のことも見られるので、信頼はしているし頼りにもしていますが、どこかで強い警戒心は持っています。

1つの部屋は鍵をかけてここは入らなくていいと伝えてあり、その中に貴重品を全て入れています。その部屋に入っていないものについては、何を盗られても文句は言わないように主人と私の間で決めました。

友達の話では、ある日、財布を目の前に置いて子供の世話をしていて、昼寝をしてしまったそうです。

その後、ここ1週間ぐらいお金が減っている、何かおかしいと感じて、お札を全て同じ方向に入れておいたそうです。すると、お札の向きが逆になっていたそうです。

これは盗られたと思って、お手伝いさんを問い詰めたら、毎日、少しずつお札を抜いていたと発覚したことがあります。

他にも、宝石を何万円分も盗まれてしまって、警察に届けたけど全て質屋に売られた後だったというような、そんな話もありました。

トラブルはつきないですが、そういうトラブルで職を失うのは彼女たち自身で、話はすぐに口コミで広がりますから、賢い人ならしないはずです。

接していると感じる文化の違い

文化の違いを感じることはありますか。

それは毎日です。一番、強く感じることは、運転手が時間にルーズということです。日本では、時計をほとんどの人が持っているし、誰しも持っている時計が同じ時間を指していると思います。

インドネシアという国柄か、街の中にも時計がないし、時間を守るという感覚が低いです。10時に来てねと、お願いしても10時10分に来ることがあるし、9時半や9時に来ることもあります。

時間にルーズなことが多くて、私もイライラすることがあります。ここに10時に来て欲しいと言ったのに、なぜ10時に来ないの、という話をしても、詫びることも全くないです。

バスが遅れたとか、雨が降ってきたとか、実際には降っていなくても、そういった言い訳を並べます。運転手の場合は、その部分をコントロールするのにすごく困っています。

お手伝いさんに関しては、文化の違いというか、当たり前ですが掃除の仕方一つにしても違います。

日本では床を拭いた雑巾ではテーブルを拭かないですよね。そういう細かいこと、イラッとすることがたくさんあるので、私は見ないようにしています。

両方に共通して言えることは、当たり前のように「お金を貸して」と言われます。

お給料はちゃんとあげていますが、2年間住んでいて3、4回はお金を貸してほしいと言われすごく嫌でした。

彼らにとっては、イスラムの教えで、富める人が貧しい人に施しをするということが宗教観として当たり前らしいのです。

彼らにとって、私や私たち家族はお金持ちなので、彼らが困ったら、私たちが助けてあげるのが当たり前、だから困ったらお金を貸してくれ、お金を借りることは何も恥ずかしくないこと、という考え方がすごく強くあります。

お金がないから病院に行けないとか、子供の学校に支払できないと言った切ない理由で、お給料で返すと言われるので、貸したこともあります。

ここまでは仕方がないかと思いますが、まだこの先の話もあります。お金がないからと、彼らは慎ましい生活をするかというと、そうではないです。

運転手が運転している時に、車が信号で停まると、浮浪者や孤児がトントンと窓を叩いて物乞いをしてきます。その人たちに自分のポケットマネーからチップをあげるんです。

私は自分にお金がないんだったら、お金をもっと大切にしなさいと思います。ですが、運転手にしたら、私は運転手から見たらお金持ちだから、私が運転手に何かをするのは当たり前ということになります。

また、運転手からしたら、自分たちは物乞いをしている人たちよりはお金持ちだから、その物乞いをしている人たちにお金をあげるのは当たり前だと思うようです。

最初はそれに、すごく戸惑いを感じました。文化の違いを強く感じるのは、その点だと思います。

使用人との関わり方で気を付けることは何ですか。

親しくなり過ぎないということに気を付けています。特に、運転手は毎日、朝から晩まで一緒に車で移動しているので、主人よりも1日、一緒に過ごす時間が多いです。

仕事をしてもらっているので、たまにジュースを買ってあげたりチップをあげたりすると、相手がつけあがってきます。

一度、嫌なトラブルがありました。車の中で、仕事以外の恋愛の話をしたら、何か勘違いをしたのか、お金を貸してくれとすごく言われるようになりました。僕はいい運転手だから、給料を上げろ、お金を貸してくれ、と。そのときのお金の金額が5万円でした。バイクに使いたいからと言っていました。

それを断ったら、相手が逆上して、運転も荒くなり怖い思いをしました。それでその運転手をクビにして違う人に来てもらうようにしました。

親密にはなりやすいですが、そうならないようにすごく気を付けています。

現地の人はどんな性格だと感じますか。

基本的には親切な人たちが多いとは思いますが、男性は気性が荒いかなとも思います。

今雇っている2人を含め、だいたいの人はおおらかで優しくニコニコしています。

時間にルーズな面もありますが、細かいことはあまり気にしないので、こっちが細かいことでイライラしても相手はあまり気にしていないことがあります。

フレンドリーで、すごく優しい性格だと感じます。

面白かったことや楽しかったことを教えてください。

運転手とはいろんなところに行くので、彼らしか知らないような美味しいものをくれたり、インドネシアのことを教えてもらうことがあります。

彼らとの付き合いがあって初めてわかることがたくさんあるので、現地の人と関われるという点では、楽しい、面白いこともたくさんあります。

苦しんで、病院に行くから連れて行ってもらうときにも、彼らに連れて行ってもらうんですが、水を買ってくれたりすごく心配してくれて、そういった時、頼りになるなと感じることがあります。

お手伝いさんとも、接している中で、今度日本にいる家族がインドネシアに遊びに来るから何か料理を作ってほしいとお願いしたときなど、前日から自分の家でも準備して、現地の彼女なりの振る舞いをしてくれたことがありました。

この人と出会えて良かったと思うことはたくさんあります。

移動の不便さと心情的なストレス

使用人を雇うメリットとデメリットを教えてください。

メリットは使用人を使うとインドネシアでの生活は格段に過ごしやすくなります。彼らがいなければ生活が成り立たないという部分もあるので、そこはメリットだと思います。

同時に、運転手がいないとどこにも行けないというのが、最大のネックです。100%車での移動になるので、彼らがいないとどこにも行けないのです。

そうは言っても、彼らも人間なので、体調不良でどうしても行けないという連絡が来ると、私はその日、どこにも行けなくなります。友達との予定があってもキャンセルしなければならないです。

彼らが寝坊して来なかったりすると、大切な用事に遅刻してしまいます。お互い様ですが、そういったことですごくストレスを感じることがあります。

道をよく知らない運転手にあたってしまったりすると、通常10分で行けるところをぐるぐるまわって1時間かかることもあります。

お手伝いさんに関しては、家にいるとどうしても気を遣ってしまいますね。誰かが家の中にいて掃除しているのに私は寝転がってテレビを見ているのは、心情的にどうかと思うので、その辺りがデメリットです。

また、お金の問題とか、コミュニケーションの問題、仕事に慣れるまでの問題など、そういう煩わしさはメリットと同じ分だけあると思います。

最後に、インドネシアの駐在妻さんへアドバイスをお願いします。

これからインドネシアに行かれる方、特に駐在されている奥様が集まると話の8割、9割は、運転手とお手伝いさんのことで、どういうふうにコントロールしていったらいいかと悩みを抱えている人が多いです。

私の友達でも、運転手とうまくいかなくて、それがストレスになって日本に本帰国された人もいるので、デリケートな問題だと思います。

いつもすごく思うのは、自分たちは日本人で向こうはインドネシア人、こっちは雇用主で使用人と違いはありますが、その前に、同じ人間同士だと思うんですね。

お金を貸してと言われても、お互いにそれぞれの事情があるはずです。

彼らだけを責めるのではなくて、私たちもインドネシアで生活させてもらっているという気持ちを持って、お互いに歩み寄れるような、近すぎず、彼らを理解する努力をしていけば、いい関係になっていくと思います。

我慢する必要はないですが、そういう気持ちがないと、どんな使用人が来てもうまくいかないと思います。

何か縁があって、その人と一緒に過ごすことになるので、人間として付き合っていく気持ちを持つのは、すごく大切だと思います。

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