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ミステリーから純文学まで小説を読むのが好き

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私たちの身の回りには、スマートフォン等便利なものがあふれ、若者の活字離れ、文章力、表現力の低下が進み社会問題とも言われております。こうした力を養うためには、小説や活字本を読む習慣が必要なのではないでしょうか。そこで本を読まれる方にその魅力を聞いてみました。

小説は何冊くらい持っていますか?

大体50冊くらいです。

中学生の頃にまず漫画を読み始めたのですが、漫画に限らずアニメとかライトノベルを読み始めたのが、きっかけです。

年間10冊くらい読みます。私は波があって、1~2ヶ月読みつくしてその後数ヶ月読まなかったりもするので、実質1年の中で2~3ヶ月くらいしか読んでいないと思います。

最近では「この作者のものが好き」というような好みが決まってきましたので、そういう作家さんが書かれた新刊が出ると買ったりします。

ぶらっと店に行った時に店頭のポップで「おすすめの新刊です」というものがあればちょっと立ち読みしてみて、興味が湧けば買ったりもします。

最近は漫画喫茶等で漫画は読めると思いますが、小説に関しては「小説喫茶」は見かけないですよね(笑)

図書館が一番お得に読めると思います。考えてみると図書館くらいしかないのかも知れませんね。

図書館だと古いものから揃っていますし、新しいものも、場所によっては早く入れてくれる所もあると思います。

面白い小説を見つけるには、まず一つが作者で選ぶことです。好きな作者は決まっているので、その人の作品はどれを読んでも面白いです。

1人の作者が1年に何十冊も出版するわけではないので、暇になってくると、ネット等で「ミステリーのおすすめ」などで取り上げられたものを探したりします。

毎年「このミステリーがすごい」と紹介するサイトがあるので、そこで上位を取っている方の本を読んでみたりしています。

映画化されている乙一のサイコミステリー「ゴス」が面白い

どんなジャンルの小説が好きですか?

基本的にはミステリーを読んでいますが、好きな作者がファンタジーも書いているので、たまにファンタジーも読みます。

私がよく読むのは、乙一(おついち)という人の作品で、とても面白いので好きです。

お薦めは「ゴス」という作品ですが、映画化もされていて、漫画にもなっている代表作です。サイコミステリーで、暗い作品になっています。

高校生の男の子が、ニュースや新聞で殺人事件が掲載されると、独自で調べていきます。その内、深入りしてしまって、事件に巻き込まれていってしまうお話です。

この作品に限らず乙一さんの作品全般に言えることなのですが、設定がありきたりで伏線が沢山あるにも関わらず、最後の最後まで結末が予測できないところが面白いです。

最後の方で、「あー! この人が犯人だったのか!」「こんなトリックがあったのか!」と、びっくりします。

乙一さんの作品だと、もう1つ「ZOO(ズー)」という作品がお薦めです。

全部で10話くらいの短編小説集になっているのですが、割と1つ1つの話が簡潔に綺麗にまとまっています。

最初の方から設定や伏線があり、最後の方では、あっ!と、驚くような結末が待っています。

例を出すと、最初に双子の女の子が出てきます。片方だけお母さんに可愛がられて、もう1人はいじめを受けている状態ですが、最後では逆転劇を繰り広げるような結末が待っています。

ありきたりな設定なのですが、最後の方で誰も想像できないような展開をするので面白いと思います。

大槻ケンヂのファンタジー「ステーシーズ」がお薦め

他にお薦めの作者はいますか?

大槻ケンヂという方で、1990年代の音楽を聞いている人は知っていると思いますが、筋肉少女帯というバンドのボーカルをやっていた人です。

私も昔からボーカルとしては知っていたのですが、5年位前から小説を書いているという事を、つい最近知って衝撃を受けました。

「ステーシーズ」という作品がお薦めです。この作品はファンタジーで、映画化されています。

映画化されているといっても、C級なホラー映画でグロイので、原作と違って映画はあまりお薦めできません。

舞台にもなっていて、そちらは面白いですが、やはり原作が一番面白いです。

作品の内容としては「15~16歳くらいの女の子がゾンビになり、そのゾンビを殺す為には256分割しなくてはならない」という突拍子もない設定です。

大槻ケンヂの小説は世界観が変わっていて奇妙ですが、ひきつけられるテンポのよい文章を書いてくれています。

シナリオは万人にはあまりお薦めできない設定やストーリーではあるのですが、一度はまれば、どの作品も面白いものを書いてくれています。

もう一つ、「ロッキン・ホース・バレリーナ」という作品もお薦めです。

こちらは暗い話ではなくて、18歳くらいの男の子3人がバンドをやっているのですが、マネージャを合わせた4人で、ボックスカーに乗って関西の方へバンド旅行に行く話です。

1人1人のキャラクターが個性的で、女の子も合流して、途中からは5人で旅をします。

設定は、こちらはそれほど突拍子もないパターンではないのですが、やはり文章が独特で楽しめます。

太宰治の「人間失格」は異色の純文学

他にお薦めの作者はいますか?

ちょっとジャンルは変わって、純文学になるのですが、太宰治さんが好きです。

お薦めは「人間失格」です。この作品はメジャーで名前だけは良く知られていると思いますが、古い作品であまり読まれていないと思います。

古い作品というと純文学が多くて、例えば「銀河鉄道の夜」とか「走れメロス」等の作品を思い浮かべますが、その中にあって「人間失格」は異色のものです。

太宰治の自伝のようなストーリーになっています。

元々面白い作品を書く人だとは思っていたのですが、この「人間失格」を読んでみて、改めて太宰治という人を最初から最後まで見てみると「面白い作品を書くのに、こんな変な人だったんだ」という見方が出来て面白かったです。

作品の中では性格が暗い人だったのですが、しょうがない人というかどうしようもない人というか、お酒におぼれたりお金遣いが荒かったり、女性と心中しようとして自分だけが生き残ってしまったり、色々やりたい放題な人です。

あと、太宰治さんの「走れメロス」は純粋に面白いと思います。これは教科書にも載っていて、小学生の頃にみんな見たことがある作品だと思います。

私がその作品を改めて読もうと思ったのは高校生くらいの頃でした。

小学校で読むものは10ページくらいでさらっと流してあると思いますが、高校生になって改めて読むと、ページ数も分厚くて、小学生の頃より深い話を読めました。

みなさん「走れメロス」の概要はご存知だとは思うのですが、本来は200~300ページある作品なので、もっと深く知るために一読されると良いと思います。

がっかりしたホラーミステリー

今まで読んだ本の中で、あまり面白くないと感じた本はありますか?

綾辻行人さんの「Another」という作品です。好みの問題もあるかもしれません。

実写映画化もアニメ化もされていたので期待をして読んでみたのですが、私はホラーミステリーは好きではなくて、それは怖いからとかではなく、結末が「呪い」だけだったのでがっかりしました。

私としては、いろんな事件があって呪いの恐怖があっても最後には想像もしない展開を期待したのですが、最後もその地域の昔からある呪いで「○○様のお怒りを買ったんだ!」という形でした。

正直ホラーだけで終わってしまうなら何でもありじゃないかな? と、がっかりしました。

ホラーミステリーはそういうものだと受け入れてしまえばよいのかもしれませんが、私は面白いと思えませんでした。

あと、山田悠介さんの「パズル」という作品を読みました。

「リアル鬼ごっこ」が映画化されて有名になった方で、この方の作品もホラーミステリーで、面白いと聞いていました。

前半のところで結末がなんとなく予測できてしまって、その時点で読む気が失せてしまいました。

乙一さんの作品でも結末を予測したりするのですが、最後で全く違ったりしたんです。

パズルももしかしたら、と希望を捨てずに最後まで読みましたが、結局予測通りの結末だったので、それ以降この方の作品は読んでいないです。

小説を読んでいろんな世界を自分の中に取り込める!!

小説を読むメリット、デメリットはありますか?

メリットは、漢字が読めるようになりますし、情緒というか作者ごとに表現が違うので、色々な表現も身に付きます。

それと、ミステリーは頭を結構使います。「この後どうなるんだろう?」「こうなったら、こんな結末なのかも?」とイメージを膨らませることが出来ると思います。

デメリットは、学生時代に本ばかり読んでいると友達と遊ぶ時間がなくなるので、適度にしないと後々友達がいなくなってしまうかも知れませんね(笑)

1週間~2週間楽しめて500円くらいと、お金もそんなにかけずに楽しめる娯楽なので、デメリットは少ないかもしれないですね。

無理やり考えると、集中し過ぎて目が近くなると目が悪くなる、とかですかね?

ちなみに小説は本で読みたいかタブレットで読みたいかというと、私は本をめくる感じも好きなので、本が良いです。

タブレットは、安ければ少し考える余地もあるのですが、あまり値段の差はないようですし、配布元はデータ配信のみなのに同じ値段を取られるのは納得がいかないので、契約も切ってしまいました。

作家になりたいと一瞬思ったことはありましたが、いろんな作者の作品、特に好きな作家の本を読むと、こんな綺麗な展開・結末は作れないと思ったので諦めました。

私は通勤の電車の中でよく読んでいますが、そういう時間を有効に使えるアイテムです。

漢字や文章の勉強にもなり、考える力も養われ、作品によっていろんな世界を自分の中に蓄積出来ます。

そうすることで、頭が柔らかくなったり柔軟な考えが出来るようになったりしてくると思いますので、みなさんにどんどん読んで欲しいと思います。

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