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生鮮野菜・果物を扱う貿易会社で事務をしていました

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様々な国と取引をする貿易会社の事務仕事についてのインタビューです。語学力だけでなくパソコンの基本的知識や貿易に関する法の知識、そして体力も必要な仕事です。責任もある仕事ですが大変やりがいがあるそうです。

――どのような貿易会社ですか?

主に生鮮野菜やフルーツの輸入業務を行っている会社です。

取引先は色々あります。近い国ですと韓国や中国、ちょっと遠くなるとチリやメキシコ、アメリカ、オーストラリア、オランダ、ニュージーランドなどがあります。

以前から英語に興味持っていて大学も英語学科を卒業したので、貿易事業など、国際的な仕事に就きたいなと思ったのがきっかけでした。

求人のある企業情報はリクルートナビで見つけました。事務経験者歓迎とありました。貿易会社の事務員の募集でした。

雇用形態は正社員です。

――面接で訊かれたことはありますか?

履歴書にスペイン語と書いていたことに興味を持たれて、突っ込んで訊かれました。

そこの会社はまだスペイン語を話せる方がいなかったようです。

メキシコやチリに電話をかけると、英語を話せる事務員さんがいなくて大変だったと聞きました。採用されてからはそういう部分で活躍できました。

採用されたあと1ヶ月は研修で、伝票や事務関連のことを1ヶ月やっていました。

生野菜の輸出入にかかわる書類作成

――具体的なお仕事内容を教えてください。

ある程度、パソコン操作のスキルもないと難しい仕事です。手書きで伝票を起こすということはまず無くて、パソコンでほぼ処理していますので、まずはパソコンからですね。

私がやっている仕事は通関の部分です。

営業の方が仕入れた物に基づくデータやインボイスという請求書や、海外取引に必要な証明書類などが揃っているかを朝一番にメールで確認します。

それに続いて、生鮮の野菜ですから、関連業種の植物貿易にかかる申請や、食べ物なので厚生労働省にもかかってきますので、食品届けという書類を作り、最終的には税関を通しますので申告書類を作ります。

実際に現場に赴いて物を確認したり、検査を受けたり、直接役所にその書類を持っていって手続きを行います。

作業内容は基本的な部分は同じですが、商品によって何をしなくてはいけないかという条件が色々と変わってきます。シーズン物ですので、覚えるのに1年はかかりました。

――どんな年代の方が働いていますか?

私がいる会社の貿易部内では40代30代20代がいます。60代50代はいないです。

男性と女性の比率はそんなに変わらなくて5対4くらいです。

――貿易事務をされている方は何名ですか?

貿易事務は2人です。ひとりは船の通関専門、私は空港の通関専門で、2人で担当しています。

実際に検査となると、皆出動することになります。

船はコンテナ船で、100から2500ケース到着するのを、週に50本くらいこなしています。二人では検査に向かえませんので、男性社員全員で向かいます。

休みを取ることは、事務の代わりがいなかった頃はちょっと大変でしたけど、産休や育児休暇があって、代わりをする者が数人増えました。

以前は休もうにも安めなくて大変でしたけど、これをきっかけにちょっと働きやすくなったかなと思います。

――制服や身なりのルールはありますか?

制服はあります。男性は基本的にスーツですけど、検査にも行きますので検査用の服もあります。基本、作業着です。

身なりには特に規定は無いです。常識を超えない範囲だと思います。

アジア圏の国との取引は大変。神経をとがらせて書類チェック

――事務員といっても座ってばかりのお仕事ではないようですね。

復帰してきたら取扱う量が2倍になっていたのには吃驚しました。

朝出社して必要書類を揃えますが、必要書類が届いていない場合もあるので、現場からファックスをしてもらうことがあります。

すぐに出ないと通関に間に合わないことや、他の業者も急いでいるなどで、植物検疫の時間にも制限があります。

そのためお昼を食べる時間が無いということもあります。

デスクワークよりも動き回っていることのほうが多くて、電話を取ることは私は少なかったです。用事のある電話だけを取る感じでした。

体力も必要です。

――忙しい時間帯や曜日はありますか?

休み明けとなるとファックスやメールが溜まっていますので、どの書類がどの商品の物か合わせるのが大変です。

週末となると今度は週明けの仕事のことを考えて準備をしなければいけないので、週明けと週末が忙しいです。

――働いている中で困ったトラブルはありませんでしたか?

外国の企業との取引だと、日本人と商売している訳ではありませんので、このくらいなら良いだろうとヒューマンエラーが簡単に起きたりしました。

全然違う商社のものがうちに届くということも多々あります。困ったことは語り尽くせないくらいあります。

いい加減なお国柄もある、ということでしょうか。

通関する商品の現物がこちらに届いていても、書類が無くて通関が切れないとか、うちのではなく別の会社の住所を書いて書類を出されているなど、日本では考えられないヒューマンエラーがあります。

アジア圏の国だと、ミスが多いです。そこまでではないですが、強いて国を挙げるなら中国とタイが多いです。だからあまりそこの国との仕事をしたくないですね。

欧米の書類は完ぺきに近いです。中国とかタイは気をつけないといけないので、結構神経をとがらせて書類をチェックします。そうしないと、自分のミスではないのに自分のミスにされてしまいます。

――そういう大変な思いをしても、その国や商品の取引は続けるのですか?

商品の魅力といいますか、その商品がほかで取れない時期があり、どうしてもその国に頼らざるを得ないという部分があります。

仕入れている物もその国が暖かい時期や寒い時期では仕入れられないこともありますので、そういう時には他の国にお願いすることもあります。商品自体よりも収穫時期で商品を取っています。

貿易会社で働くなら貿易実務検定、通関士、英語力があると有利

――お仕事をする上で資格や特別に勉強することはありますか?

通関や貿易事務をされるのであればやはり法令についての勉強が必要です。貿易の流れは会社に入ってから全部を教わるのはなかなか難しいです。

日常の業務をこなしながら細かいことを教えていくというのは現実的には難しいので、貿易実務の検定や通関士の勉強はご自分でなされた方が会社としてはかなり楽だろうなと思います。

この仕事を希望されるのであれば、資格を持っていたほうが有利です。実務検定を持っている人と持っていない人ではやはり大きな差があると思います。

配属される部署によると思いますが、営業の方ならば貿易の知識よりも英語の知識の方が求められるかもしれないです。貿易で通関をされるなら英語力よりも検定の方が優先になると思います。

――何時間勤務で週何日働いていますか?

基本的に8時半から17時半で、土日祝日が休みです。でも実際には早出や残業があります。

時差がありますので出荷が遅れて16時くらいに来たりしますと、次の通関の準備をしているので18時とかにオーバーすることもあります。

残業代をつけてくれないから問題です。収入は、何も引かれずにいると全部で25、6万円辺りです。

ボーナスは3回あります。業績により3月には調整がされます。

――最近の景気はどうですか?

アベノミクスが発動されてからは円高円安のポジションが変わってきまして、輸出の方が貿易黒字と日本では言っていますけど、輸入業者としては逆の方がありがたかったです。

安くなってきたかな、とは思います。商社は良いんでしょうけど、ちょっと厳しいですね。

責任とやりがいがある仕事。産休などのフォローもあります

――貿易会社で働いて良かったこと、いまいちなことを教えてください。

貿易会社に入る前はこんなに大きな仕事は自分にできるのかと思いましたけど、外国貨物の扱いに関わる管理業務は、達成感が大きいです。

世界に広がる国際物流のシステムが結構見えてきましたので、スーパーに並んでいる野菜とか調味料とかもどういう風にして日本に入ってきているのか読めるようになったのが面白いです。

どの会社もそうなのか分かりませんけど、通関業務とか貿易関係は時間制限が厳しい半面、時差の違う所と商売をしているものですから、営業だと夜中に電話があったり、取引をしている人もいて、そういうのがつらいかなと思います。

通関も週明けだと早くいかないといけなかったりする反面、手当の対象でないのは寂しいなと思います。

――働くうえで注意することはありますか?

この業界、業種に限っては違う国の方々と商売をするので、文化を理解し、商売のやり方を変えていくことに注意する必要があると思います。

トラブルが結構多くて、前回こうやったからまた同じようなパターンでということもあれば違う方向でことを進めないといけないこともありますので臨機応変さは求められると思います。

――産休への理解はある会社ですか?

第一子を出産した時が初めてのケースだったので、やっぱりどういう風に対応したら良いのかとか妊婦さんがどういうものなのか想像がつかない部分もありました。

自分はどこまで仕事ができるのかの判断ができず、ちょっと頑張り過ぎたのが会社の迷惑にも繋がってトラブルを起こすきっかけになってしまったこともありました。

それはちょっと大変でした。

今回は割とスムーズにいきました。他の事務員さんが1人目を出産して、回数で言うと3回目の経験になり、どういう対応をすれば良いのか分かる部分もありました。

私は一回休業して、復帰して子育てをしながら仕事をしていますから、完ぺきには仕事ができない状況です。それも、フォローがしっかりされていたなと思います。

比較的休業には入りやすかったです。出産してしばらくしたらまた復帰する予定です。

次回の予定が1月ですので、保育園の空きがあれば1月に復帰ですけど、待機児童の問題もありますので、その場合は4月からということになります。

――貿易会社で働くことに興味があるという方へアドバイスをお願いします。

色んな指示を待っている人は難しいかなと思います。色んなトラブルとか事例とか、今までやっていないようなこともたくさん降りかかってきますので、常にチャレンジしようという気持ちがないと難しい職業なのかなと思います。

貿易会社は大変やりがいのある反面、かなり責任のある仕事です。貿易実務検定とか通関士とか、さらに英語力もあると自分の仕事をするうえで楽に進めていけるので、資格がある方が働きやすいと思います。

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